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時計のコマ、調整について
最近メルカリやネットオークションで腕時計を見ることがあります。
外観の傷や使用頻度で状態の良いものを選ぶようにするのは当然なのですが、その他に問題があるのが腕のサイズです。
余りコマが付属していれば問題はないのですが、状態が良い、または使用頻度も少ないのに値段が手ごろなものは大抵が余りコマが無い事があります。
箱が付属していても、余りコマがないと最悪購入してもサイズが合わなくて。。。なんて事もあるかもしれません。
親切な方ですと現状のサイズを記している場合もあるのですが、それでもおおよそのサイズでもあるので実際に手元に来てみないと分かりません。
大きい分には全然問題はありませんが、小さい場合コマがないと逃げ道はありません。
そこで今回はそんな時の場合の対策をご紹介します。
(すべてのメーカーに対応はしていません。また古い時計ですと対策できない場合があります)
今回はカシオの時計を例にご紹介します。
対策は2パターンありますが、1つ目はバンドをまるまる交換する方法です。
カシオの場合、各時計用のバンドは発売から7年間くらいはバンドのみを購入する事が可能です。
ネットショップでも取り扱いがあるお店もあったり。
ですがネックは価格です。
価格はカシオの場合ですとゴムバンドで5千円。ステンレスバンドで1万円くらいします。
リフレッシュをかねて交換するなら有りな価格ではあるのですが、足りないコマを補うためには高すぎます。
そこでパターン2つ目として、コマを部品注文する方法です。
これもメーカーに在庫がある前提で成立するお話になってしまうのですがカシオの場合、部品として1コマづつ注文が可能です。
といっても、個人ではカシオに直接注文をかける事はできません。
カシオ時計の取り扱いがある店舗であれば、ミスターマックスのようなディスカウントストアーや、個人時計店でも取り寄せが可能とのことです。
コマは時計により形状が違いますので、コマの品番はカシオさんに電話なりメールをすると教えてもらえます。
また在庫状況も教えてもらえたりもします。
コマの正式名称は「アジャストゴマ」と呼ばれるそうでステンレスの場合、1コマ¥300円程度で購入ができるようです。
このコマにはピンも付属しています。
(ピンだけの購入もできるとのことです。)
バンドの色によっても品番が違いますので、その点のチェックも忘れずに。
ただし、これは部品価格であり、お店で注文する場合は手数料とお店までの送料が加算されます。
この方法は在庫がある場合。また注文できるお店の確保が必要になりますので、余りコマが不足している時計を購入する場合は、前もって部品の状況と
注文できるお店の確保をしてから購入しましょう。
これでまた時計の購入視野が増えると思います。
ちなみに、バンドのコマを増やすにはダイソーで販売されている調整器具がお勧めです。
価格は¥300円ですが、交換台座、ハンマー、ピン押し器具がセットになっています。
交換方法も色々あるようですが、youtube等でも紹介している動画がありますので、そちらを参考にする事ができます。
基本は黄色の固定台にベルトをはさみ、2種類のピンが付いてきますので穴に合う方(ぴったりだと穴に詰まるので、細いほうが良いかもしれません)。
それを付属のハンマーでトントンすればよいのです。
すると小さな固定ロックピンと、長いピンが出てきます。
小さなロックピンは無くさないように注意しましょう。
そんな感じで、こまを減らしたり、追加したりしていきます。
慣れないうちは、何度かこの作業を繰り返します。
コマ数が決まったら、ロックピンを戻し、叩いた方からピンを差し込んでいきます。
ハンマーは片側は鉄、片側は樹脂になっていますので、最初のうちは鉄の部分で。ベルトが近づいてきたら樹脂側で叩きます。
最悪ベルトに叩き傷が付いてしまいますから注意して叩きましょう。
といっても、意外と力をいれて叩かないとピンが入って行かないのですが。。。
この器具さえあれば、いろんな時計のベルト駒調整ができますので、300円はしますが一家に1台あってもよさそうな道具だと思います。