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dji Ronin-S

djiから新型スタビライザーの「Ronin-S」が発売されます。

現在は予約段階で、国内販売は6月下旬ごろとなっています。

このRonin-Sのスペックをみて驚きました。

なんと最大搭載重量が3.6kgとなっています。

アイスクリーム型のジンバルでは脅威の搭載重量となっています。

搭載例として、なんとcanon 1DX mk2を乗せることが出来るとあるのです。

これは私は正直痛く思いました。

というのも、私は両手持ちタイプのRonin-MXを所有しているからです。

MXを購入した理由も1DX mk2を乗せる為であったのです。

しかもです。価格も驚きの税込み¥93000円となっています。

対するRonin-MXは現在価格で¥178000円です。

半額も違います。

アイスクリーム型なので手軽に持ち運ぶ事ができますので旅のお供にも最適です。

狭い場所でのオペレートも期待できます。

車の中での車載撮影にはもってこなサイズになっております。

1DXも搭載できるし、扱いも手軽な型手持ち。

こりゃぁ、Ronin-MXの立ち位置はどうなってしまうんだ?と思ったのですが、案の定Ronin-MXの中古販売が増えております。

紛れも無くRonin-Sへの買い替えでと予想ができますよね。

しかしですっ!今回のRonin-Sを落ち着いて考えてみることにしました。

<買い替えの前に確認を!>

●本体重量

Ronin-Sの本体重量は1.85kg

Ronin-MXの本体重量は2.77kg

上記はオペレート時に必要なパーツをつけた素の状態です。

約1キロの差が出ています。

手持ちにすると、この1キロの違いはかなり大きいです。

ちなみに初代Ronin-Mは2.3kgとなっています。

重さの点ではRonin-Sが一番有利です。

●最大搭載重量

Ronin-S 3.6kg

Ronin-M 3.6kg

Ronin-MX 4.5kg

なんとRonin-Mと同じ荷重に対応しています。

ここまでくると買い替えへの気持ちがグンと上がっていくと思います。

ですが、落ち着いて考えましょうw

私はRoninMXを購入する前に、同じくdjiから販売されているOsmoを購入しております。

1DXと混在編集すると、どうしても画質や色の差が目立ってしまい。それを解消すべく三脚でも移動撮影でも1DXで撮影するためにMXを購入しました。

それからは、Osmoとの住み分けが出来るようになって編集作業もはかどっております。

また両手持ちで撮影したいというのも理由にあったのです。

Osmoは非常に軽い機材ですが、今回登場したRonin-Sよりも遥かに軽量です。

ですが、これでも長時間持っていると疲れますし、片手ゆえに持ち位置が安定しないのです。

それで私は両手持ちができる簡易リグを製作しました。

なので、このRonin-Sを購入したとしても、安定した使い方を求めると恐らく両手持ちのパーツを作りたくなったり、またはオプションとして、サードパーティーとして両手持ちパーツが出てくるんじゃないかと思ったのです。

そうすると、Sの甘みはオペレート重量となります。

私の場合、搭載させるカメラが一眼としては重たくアンバランスなカメラなので事例が対応する方は限られてくるかと思いますが、Ronin-MではなくMXにした理由がありました。

スペック的には3.6kgもあればたいていのカメラが載ると思いがちですが、1Dクラスの重量や縦長のカメラをバランスさせるにはある程度モーターのパワーが必要になってきます。

このパワーが足りないと、バランス調整ではまかないきれない動き時の暴れ現象が起きるのです。

これは見た目ではわからないもので、撮影された映像をみて判明できる事です。

よって、このパワーの追い込みが肝となるのです。

パワーが強すぎても、弱すぎても出てしまい、かなりシビアな調整が必要です。

撮影しては挙動のチェックを繰り返してベストバランスを見つける事になります。

今回Sのデモ動画を多数見ましたが、おそらくですが、この暴れをごまかしていると思われる動画が多数見られました。

それがスロー再生です。

海外のビデオショップB&Hさんによるデモ動画をみましたが、やはり通常スピードでは暴れ現象が出ていました。

スロー再生をさせている場面もあったのですが、スローにさせることにより暴れ現象をごまかすことができますが、やはり通常スピードでも問題なく使用したいですよね。

載っているカメラがミラーレス一眼で、レンズとあわせても1キロちょっとのカメラであったので、恐らくはモーターとバランスの追い込みで解決はすると思いますが、

1Dクラスの場合、それではまかないきれない場合があると思います。

故に私はMではなくMXを導入した経緯があったのです。

それを思うと、重量的には1Dはクリアしていますが、非常に簡易的な使い方としてのSなんではと思っています。

もちろんオペレート重量が1キロ~2キロ以内のカメラであればモーターで補える可能性もありますので、あくまでこれは1Dクラスのカメラの場合のお話と思ってください。

簡易的な使い方としては暴れがおきづらい、その場撮影や、ちょっとしたクレーンショット。狭い場所での撮影などでは重宝すると思います。

実際私も不安材料がありながら、Sはいいなぁと思っています。

本当はレンタルして、自分の使うカメラに合うかを確かめるのが一番だと思います。

なので、もしお店に行ってデモをされる場合は、ご自分のカメラを載せて、この暴れ現象が起きないかをよくチェックしてみることをお勧めします。

判定方法は、人物を入れない、まっすぐ歩いての撮影です。もしくはバックしながらの後ろ向き歩きでも確認しやすい症状だと思います。

上下のブレには歩き方が重要となってきます。今回の暴れ現象とはまた違います。

上下というより、左右に微ブレする感じです。

これを解決できるのはバランス調整とモーターパワーの調整です。

バランスは完璧でもモーターが合っていないと起きますので、後者で解決できない場合はなすすべ無しです。

贅沢な話ですが、SとMXを使い分けるなんて事もありな機材だと思います。

ケーブルレスの魅力もあります。

モニターはカメラの背面モニターで行うこととによりケーブルレス化にできますので、djiのデモでもあります横方向の回転撮りは非常に魅力を感じます。

またモノポットと連結して高い位置からの撮影もいいですよね。

実際私もOsmoではモノポッドを連結させた撮影をしていますが、ちょっとしたドローンのような撮影が出来ました。

今ミラーレスで一番熱いソニーのα7R III には、このRonin-Sが最適だと思います。

個人的な事で恐縮ですが、1Dクラスのカメラで問題ない撮影ができるとの情報もお待ちしておりますっ!!

それにしても1Dの片手持ちは重たそうですね。恐らく両手で掴んで使うのが基本とはなるかと思います。

MXの両手持ちでも休み休みでないと体が持たないので、いくらアイスクリーム型だからといっても気軽!?撮影。

夢と現実の差は埋められないかもしれませんね(汗

osomoの時もそうでしたが、沢山の中古が売りに出されている理由。

デモの映像に惑わされないように。気軽に撮影できる特殊機材は無いもんです。

特殊機材には覚悟が必要との事もお忘れなくっ♪

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