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オペアンプの交換♪

昨年末購入したヘッドフォンアンプ「PH-A1J」はオペアンプが交換できるようになっています。

もちろん交換した場合は保証は切れてしまうのですが、±12Vまでのオペアンプを交換駆動させることが出来るそうです。

私はオペアンプに疎い人間なのですが、今回はオペアンプ交換に挑戦してみました。

オペアンプとは増幅器の電子回路で価格的には数十円~数千円の幅があるようです。

交換する理由ですが、オペアンプを交換するとノイズ感や音の質感も変わるというフレーズに交換願望が生まれました。

また、素のA1Jは音がドライブ気味になりダイナミクスが歪むのが気になって、これが解消されたらいいなぁという思いもあったり。

元が低価格のヘッドフォンアンプなのでオペアンプ交換だけで変化あるのかは不安でしたが、思い立ったが吉日ということで♪

元に搭載されていたオペアンプはNE5532Pで価格的には1つ80円で購入が出来るようです。

オペアンプには1回路、2回路と元についている回路に合わせる必要があります。

PH-A1Jは2回路のNE5532Pが2個ついていましたので、同じく2回路の製品で探します。

またオペアンプの駆動電力も注目する必要があります。

PH-A1Jは12Vのアダプターで電力を供給しています。ポータブルの場合低い場合があったりしますが、機種により昇圧で対応させる事も出来るようです。

選ぶオペアンプによっては低い電圧から対応するものもあれば、9V以上からという製品もあるようです。

オペアンプを選ぶときはお手持ちのオペアンプ駆動能力を知っておく必要があるようです。

一番問題ないのは低い電圧から対応する製品を選んでおけばよい事にはなるようです。

<代表的なオペアンプ>

オペアンプは色々あるようですが、中でもオーディオに定評のあるオペアンプを少しだけご紹介します。

OPA2604 (\450)

MUSES8820D (\400)

MUSES8920D (\480)

MUSES01 (\3500)

MUSES02 (\3400)

他にもまだまだありますが、とりあえず私が選ぶならこの中のどれかにしようかと思いました。

どれもネットでかき集めた情報なのですが、みなさんこだわりのレビューが私の迷いを増幅させてしまいましたw

値段が高ければ良いというのは分かりやすいのですが、それでも音の好みがあったり。またMUSES01は±12Vでも駆動が怪しい感じもしてきたり、2つ買うとなると失敗金額としては痛いので相当悩みました。

購入したお店は秋葉原にある秋月電子さんです。ネット販売もあるのですが、上京する都合があったので足を運んで行ってみることに。。。

お店の中には様々な電子パーツが販売されていますが、オペアンプコーナーは2箇所ありました。

あらかじめ簡易取説と製品が梱包袋に入ったコーナーと、ばら売りコーナーとがありました。

ばら売りコーナーでは引き出しの中にオペアンプがまんま入っていて、買いたい分だけ保護スポンジを切り離してばら売りカゴに入れて精算してもらいます。

ちなみにMUSES01と02は高額パーツなのでレジの人に言って出してもらうようです。

上記のオペアンプで狙いはMUSES01か02でした。02は駆動電圧が低い方から対応しているので問題はないのですがお値段ですよねw

本当は01が欲しい。確実に使えるなら01がいい。と思っていましたが、いざプライスタグを見つめたりするとあまりのパーツの小ささに、これで3500円かぁと戸惑いもでてきたりw

2回ほどお店を出て、スマホでオペアンプページをみて悩んで。。。

結果的に購入したのはMUSES8920Dになりましたw

実は8920Dはあまり眼中にはなかったのです。心は01、02に決めていたので。。。

値段に怖気ついたのは事実ですがw、8920Dは01と02の間の感じがあるなんて話をきくと、なんだか気になり始めて結果的に8920Dへとなったのですが取り付け感想は大変満足しています。

もともとノイズ成分は使っているヘッドフォンのインピーダンスが高いので気にはなっていませんでした。

一番の問題は音がドライブしやすかったので、それが改善されればと。

結果的にはこれが結構変わったのです。

完全にドライブを消す事は出来ませんでしたが、前回よりもボリュームをあげてもドライブしにくかったり、音量も前の5532Pよりも取れています。

音も繊細になり、線が細いじゃなく、線が見えるようになりました。

素直な音になった感じもします。

480円でこれだけ変わるのかと。交換して幸せな気持ちですwプラシーボとかw

もうちょっと使ってみないと耳の方が落ち着かないですかねw

<パーツ・道具>

交換パーツと交換器具について書いてみます。

・オペアンプ本体

・ゲタ

交換パーツはオペアンプ本体と、今回は間にゲタと呼ばれるパーツを入れてみました。

オペアンプの足は細くやわいです。昔サービスマンで働いていた頃、POSレジやコンピューターの石の交換はしていたのですが、それらの石の足は硬かったです。

オペアンプくらい小さい石の交換はしたことがなかったので久々に緊張しました。

とくに自分の物でもあるってことが気になりますよねw

本来はなるべくシンプルにつないだ方が良いに決まっていますが、失敗して折れた足が取れなくなっても困るのでゲタと呼ばれるパーツをはさんでみました。

このゲタは01、02には標準でついてくるようですが、8920はパーツ売りでしかなく、ゲタもパーツで購入しました。といっても1つ15円くらいです。

オペアンプとゲタを2つづ購入しても1000円ちょっとです。

01の7000円に比べたらもうw

・2mm六角レンチ

・毛抜き

・プラスチックのピンセット(通電しない素材)

道具ですが、まずはヘッドフォンアンプをバラす2mmの六角レンチ。

搭載されているオペアンプをとるための毛抜き。これは専用器具もあるようですが、毛抜きでも十分対応できます。

オペアンプの端子がついてない両サイドを毛抜きでつまんで、少しだけコネコネしながら抜くと簡単に引き抜けます。

引き抜いた後の足も曲がらずに取り出せると思います。ですが慎重にっ!

プラスチックのピンセットですが、これは交換するオペアンプの足の開きを調整するためのものです。

オペアンプは両側に4つづつ足がでており、これが新品の状態だと開き気味になっています。

このままだと差込穴に入りませんので、入るように垂直にピンを整えておく必要があります。

これを行うときに、ピン同士がショートしないように、通電しない樹脂の器具で調整する必要があります。

割り箸でもいいですが、なるべく4つのピンを同時につまんで調整できる物がよいでしょう。

<交換作業>

オペアンプを交換するためPH-A1Jをばらします。

(先にも書きましたとおり、オペアンプの交換は保証対象外になります。その点を踏まえて交換しましょう。)

●2mmの六角レンチで背面パネルを固定している4点のビス。正面の上側の2点のビスを取り外します。

(正面下側の2点はそのままでOKです)

バックパネルの4点をはずすと、そのままバックパネルが外せます。

次に正面の上側2点をはずします。

するとケースの上側だけスライドさせて取り外す事ができます。

これで基盤がむき出しになるのでオペアンプ交換作業ができます。

オペアンプはピンセットで端子がついていない側からつまんで、はずしていきます。

つぎにオペアンプがついていた端子にゲタを差し込みます。

ゲタの足は硬いのでそれほど気を使う必要はありません。

ただ、ゲタの足の差込には向きがあります。これはどちらに挿しても問題はないのですが、オペアンプは方向を間違えると壊れてしまいます。

それもあって、ゲタにも方向のマークがついています。

片方側だけかけたくぼみがあります。それを内側にします。

元についていたオペアンプにも片方くぼみがあります。その方向に合わせるのです。

(方向を見失う可能性もあるので、片側ずつ作業しましょう)

こうする事によって、ゲタをかましてもオペアンプの方向を定める事ができるのです。

最終的にはオペアンプさえ方向を間違わなければいいのですが、ゲタも合わせておかないとややこしいのでw

そして交換するオペアンプの足の開きを垂直に整えてゲタに差し込みます。

8920Dの方向ポイントはかけていなく、丸い印がプリントされています。その丸がプリントされている側が、かけている側になります。

オペアンプの足は柔らかいので、まずは穴に軽くはめて、確実に穴に全ての足が入り込んでいるかをチェックして丁寧に押し込みます。

<動作確認>

ケースを元に戻す前に、動作チェックをします。

というのもオペアンプは相性があるようで、場合によっては発振というノイズを発生させたり、オペアンプ自体が熱暴走することがあるようです。

通常オペアンプはほんのりあったかい程度になります。

その状態で駆動しているのが確認(音もでているか、発振がでていないか)ができれば、ケースを元に戻して完了です。

熱があまりにも熱い場合は異常です。すぐに電源OFFにしないと電源がやられてしまうそうです。

ということで長くなりましたが、私のようにオペアンプ交換が初心者な方に参考にして頂けましたら幸いです。

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