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ヘッドフォンアンプ♪

あけましておめでとう御座います。

本年も同サイト:ガジェットブログをご覧頂けましたら幸いです。

新年1発目ですが、今回は昨年12月23日に発売されたヘッドフォンアンプ「FX-AUDIO0 PH-A1J」について書いてみようと思います。

私は今までヘッドフォンアンプを所有した事がありませんでした。

というのも、音楽は音楽用のインターフェースを通して聴いており、曲作りもリスニングもそれらを利用していました。

2年ほど前にベイヤーの1770Proを購入したのですが、250Ωというパワフルなアンプが必要なヘッドフォンでした。

ポータブルプレイヤーでは、あまり大きな音で鳴らす事が出来ず、ハイレゾのクラシック音源なんかを聞くとあまり心地よくなかったので、専らインターフェースで聞いておりました。

インターフェースはRMEのUFXやヤマハのUSBミキサーを使用していました。

UFXはハイレゾ再生でも定評があるのですが、ヘッドフォンアンプはそれほど強くありません。

また音の特性もフラットなので曲作りには最適ですが、リスニングにはやや不満がありました。

音源を聞くときは普段使いのPCにヤマハのミキサー型インターフェースを使用しており、ヘッドフォンアンプに限ってはヤマハのミキサーの方が使いやすかったです。

ミキサーですので、手軽にEQ調整もできますし、大きな音を鳴らすにも使い勝手が良かったのです。

しかし、去年11月に行ったInterBeeで出会ったヘッドフォンアンプ。

これを視聴した時に、なんだこの余裕ある鳴りと安定感はっ♪とショックを受けたのです。

そのヘッドフォンアンプはベイヤーの製品でした。

そこにちょうど所有していた1770proと2016年に発売された開放型の1990proが置いてあり、どんな違いがあるかなぁと思って手にとってみたのでした。

するとまずはヘッドフォンに衝撃が。スペック的には1770と1990はまったく同じです。

ですが、開放型はハウジングにダクトがついていたり、パッド自体にもダクトがついているので非常に開放感が得られ、1770proだけ聞いているときには感じなかったのですが、聞き比べると1770proは密閉型故の閉塞感が気になるようになりました。

低音も開放型はスカスカといったイメージがあったのですが、1990proはそんなこともなく、1770proの解像感や定位をより自然に再現しているところが好印象でした。

そして、それらのproシリーズを鳴らしきれているアンプに注目がいったのです。

接続されていたヘッドフォンアンプはベイヤーの「A2」というアンプでした。

価格は20万円。。。

そりゃぁベイヤー純正だし、20万もするんだから当たり前かぁ。。。と思ったのですが、調べてみるとアンプ部のスペックはA2程有りませんが、同じベイヤーで「A20」というアンプがA2同様の最大600Ωまで対応していて値段が7万円ほど。

おぉ、これならなんとか手が届きそうと思ったのです。

どちらもアナログ入力専用で、A2は出力インピーダンスが0Ωと100Ωで切り替えできたり、入力CHが2系統だったり、インプットスルーがあったり。

リモコンもついていますし、天板が一部透明で中はオレンジのLEDが点灯して見えたり。かっこいいですねw

ヘッドフォン端子に限ってはどちらも2系統あります。

ヘッドフォン出力は2系統ですが、どちらもボリュームノブは1つだけですので個別での調整はできないようです。

そんな感じでA2にはA20にはない仕様があるのですが、一人で聞いたり1770Proを鳴らすためであると考えるならばA20でも問題はないなと感じました。

さすがに20万は出せないので。。。汗

今月の給料が出たら、A20でも買ってみようかなぁと思っていた矢先、インプレスウォッチに「FX-AUDIO0 PH-A1J」発売の記事が出ていたのです。

(ようやくA1Jの話になります。。。すみませんw)

最近のアンプは見た目はチープだけど、そんな風合いの製品ほど結構なお値段の機器って多いですよね。

写真をみた時はそんな印象を受けました。

どうせお高いんでしょと。。。

するとどうでしょう。価格はなんと4980円。

???とんでもなく安いじゃない。。。でも1770proをならせるパワーは無いんだろうなぁと記事を覗いてみると。。。

なんとです、パワー的にはA2やA20と同等な感じだったのです。

A2とA20は600Ωの負荷は100mWです。250Ωの負荷は170mWとなっています。

A1Jは600Ωの負荷は115mW。250Ωの計測値はありませんでしたが、300Ωの負荷は220mWとあったのです。

(ベイヤーの場合は定格出力のスペック表示で、A1Jは最大出力のスペック表示)

入力は2系統のアナログ。これも上位のA2と同じになります。

周波数特性については、A2は1Hz~100kHz。A20は10Hz~100kHzです。

A1Jは10Hz~30kHzとあり、この点はベイヤーが広いです。

ただ、人間が聞ける周波数は20Hz~20kHz(20000Hz)なので、この点はあまり気にしなくても良いとは思います。

一番心配していたのは無音時のノイズです。

アナログ製品なので、どうしても待機時のノイズが気になるところです。。

静かな曲ではこの点が関係してくるし、アナログ接続ですので非常に気になっていました。

このノイズについては、スペック的にはS/N比の数字で見えてきます。

この数字が多ければ多いほどノイズが少ない。S/N比がよいと判断されます。

(ちなみに、システム的には60dB以上が望ましいとされています。)

S/N比はA2が101dB以上、A20が100dB以上となっています。

A1Jは111.3dBとあります。

スペック的にはなんとA1Jの方が良いようです。

ということで、このスペックが正しければ、もうA1Jに行くしかないでしょっとなる訳ですw

マニアの方だと中に使われているコンデンサーやチップ関係をみて色々言う事はあるかもですが、20万、7万に対して4980円です。多少の事は目をつむりましょう。。。と注文したのですが。。。。

結果的には大成功でした。

気になるノイズはボリュームを最大にしても気になりません。

マイクのヘッドアンプもそうですが、ヘッドアンプの質を耳で確認するには、無音(無接続)状態でヘッドアンプのレベルをマックスにします。

その時のノイズの大きさやノイズ感で判断ができます。

といったように、A1Jヘッドフォンアンプも無音状態でボリュームを最大にしたのですが、S/N比は確かに良かったです。

そして1770Proとの組み合わせです。

これも非常に安定していました。音源によっては歪が出てしまう事もあるのですが、それはかなり音量を上げたとき。なおかつ低音成分が強い音源の場合で、ハイレゾのスターウォーズなんかはボリュームをかなり上げても歪がでませんでした。

この点のゆとりが、やはり海外のミックスやマスタリング能力の高さを見せ付けられるのですが、それは置いておいて、この価格でこれだけ1770proを安定して出せているのは驚きました。

もうA20しかないかと思っていただけに、価格も内容も逆の意味で裏切られた感じでした。

音質は原音にかなり忠実に再現されていると思います。とくに癖を感じませんでした。

音以外にも、製品自体の作りも丁寧です。本体パネルのカラーはブラックとシルバーがあったのですが、私はシルバーを選びました。

もう一台予備に欲しいところなので、今度購入するときはブラックを選ぶのもいいかもですねw

ボリュームノブの質感も上品です。適度な粘りがあり、微調整もやりやすいです。

入力切替は上下スイッチで行います。入力が2系統あるのも嬉しいところです。

本体は結構小さく、私が所有しているパイオニアのDAPとほぼ同一サイズです。

本体底には厚みのあるスポンジが4点張り付いており、本体もそれほど熱くはなりませんが、熱対策にもなっていると思います。

固定ビスも全て六角ネジであったり、分解解像したい!?方にも重宝しそうなポイントになるかと思います。

駆動は12Vで、本体には電源アダプターは付属してきません。

ですが、同じ購入店で12Vアダプターが780円で販売されており、アダプターも同時に購入しておくのが良いと思います。

本体とアダプター。送料を含めても6200円ほど。安いw

(ヘッドフォンアンプ、アダプターはNFJ(ノースフラットジャパン)ストアで購入が出来ます)

ということで、浮いたお金で1990Proでも購入してみたいと思いますw

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