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inter bee 2022
今年もやってまいりました「inter bee 2022」
今年も平日3日間開催されました。

私は駐車場側からスタートするのでオーディオ部門からのスタートです。
まだまだコロナの影響が残る感覚はありましたが、人数制限等はなく見易さは例年のinter beeが戻ってきた様子です。

まずはゼンハイザーブース
今回はノイマンとオーストリアンオーディオのヘッドホンがお目当てだったのですが、オーストリアンは展示がありませんでした。
ノイマンはお目当てのスタジオヘッドフォン「NDH-20(密閉型)」と「NDH-30(開放型)」が聞き比べできました。
どちらも音のキャラクターは同じですが開放型は音の伸びが自然でした。
とはいえ、やはり開放型なので静かめな場面ではbee会場付近のが入り込んでしまいますが、これは特別な環境なので通常なら問題ないと思います。
密閉型は音が外にもれませんが、側面が塞がっているので音がコーっとこもり気味な感じですがキャラクターが一緒なので、録音中は密閉型。
編集中は開放型と使い分けれれば最高のコンビだと思います。
音は見た目とは違って派手さはなく線が見えやすく割りと細身なイメージがありました。
同時に展示してありましたモニタースピーカーとのキャラクターと似ているので、スピーカーもヘッドホンもノイマンで揃えるとイメージが変わらないのが最高なタッグ製品だと思います。
担当者の方がスピーカーはかなりフラットに作られていると話があったのでヘッドホンが派手な感じがなかったのも理解できました。
オーストリアンも聞いてみたかったなぁ^^

同じブースより今年の夏に発表があった「M49」です。
当時と同じパーツで作られた本物のM49です。
私が所有しているU67同様、3名の方で製造しており、ひと月に25本しか製造できないそうです。
価格は約128万円。
Neumannマイクでは一番高値のマイクの誕生です。
残念ながらガラス内の展示のみでしたが、最終日の夕方にM49についてのイベントがあるようです。
私は初日だったので姿だけ拝んで後にしました。

そしてこちらはノイマンの「Miniature Clip Mic System」
楽器に直接付けるタイプのクリップマイクです。
グースネックなので多彩な楽器に対応しています。
ブースではバイオリン、サックス、アコースティックギターに搭載されていました。
アコースティックギターは実際にデモで視聴もできました。

SSLからはステレオバスコンプの「THE BUS+」が展示されていました。
数年前に発表されたFUSIONのシリーズで注目をあびています。
バスコンプといえばSSL。これもFUSION同様に即戦力になりそうですね。

AVIDからは8chマイクプリ「Carbon Pre」の登場です。
オーディオインターフェースのCarbonとの組み合わせ、こちらのPreを2台導入すると最大24chの入力に対応となります。
Carbonとの連携用のプリアンプですがADAT端子も搭載されているので他のインターフェース用としても使用可能です。
少し惜しいのがNet端子であることです。これがDanteであれば最新のHDインターフェースでも威力を発揮することが出来たかもしれません。
RMEも12chのマイクプリが出ていますがNet接続でした。
これのDante端子版が近日発売とのことです。価格も同じ位ですので是非ともDanteに対応してくれれば嬉しいポイントになりそうです。

同じくAVIDから「MBOX Studio」です。
久々にMboxシリーズの最新版となります。
操作性を重視したProtools導入には最適なインターフェースです。
Protools以外のアプリでも動作するそうですし、ストリーミングアプリにも対応しているそうです。

Plugin Allarnceからは展示とは関係ないのですが私が最近導入した「Zaor」のスピーカースタンドも使われていました。
(本来の展示は最新版のRXやOzonのデモンストレーションがありました)
Zaorのスタンドは比較的安価ではありますが、デザインも独特で色も数種類から選べたりとお勧めのスタンドです。
スピーカーを乗せる部分には厚みのあるパッドがついており無駄な振動を抑えてくれたり滑り止めにもなります。
ただ誰もが思うのが組み立てが難儀するところです。
たてつけが悪すぎと思いきや、組み立てのやり方がわかれば大丈夫な製品なのです。
そう。説明書が悪いのです。
一気にくみ上げて固定するような説明のない図面。ですが実際は1つのパーツごとにトンカチでとんとんパーツを組み込まないと
永遠に反対側が浮く。反対側をたたく。反対が側浮くの無限ループに陥るのです。
組み立ては必ず1パーツずつ確実に打ち込むことです。一気にくみ上げてはなりませぬぞっ^^;

こちらはSonnetさんおMac Studioが収まるラックケース「xMac Studio」です。
Sonnetさんといえば、さらなる拡張ということでPCIeカードも搭載できるのです。
正面から左はMac Studio。右側にPCIeボード搭載マウント。
3UサイズのマウンターにProtoolsカードを搭載。
3Uケースに入れれば最強なProtools HDXシステムが構築できてしまう。
せっかくなので4Uラックにして1UのHDインターフェースも組み込めば最高ですねw
Mac Studioはサンボル端子とSDカードスロットがアクセスできる隙間もありますよ。
ラックに納めると隠れてしまいますが天井にアップルマークが見えるワイヤレスシグナルアクセス用の穴があるのも◎
USB-Aの4HUBも搭載。
そしてそしての正面からの電源ボタン。なんでmacって背面に電源ボタンがあるんでしょうかね。
私はスリープ派じゃないので正面にボタンがほしいのです^^

映像部門より国産三脚メーカーのリーベックさんです。
こちらは電動で垂直に伸び縮みする三脚システムです。
私は職業柄ステージに指揮者用カメラを使いますが、演奏者が見切れないようにかなり高い位置にセットします。
電動ではないのですが、写真のような高く上げられる三脚を使っていますが、電動なのでリモコンを伸ばせばステージ裏からリアルタイムに上下調節ができます。
動作音も静かですので演奏中でも調節できそうです。
ちょっとしたクレーン撮影も出来そうではあるのですが、実際は三脚振動が起きて素材にはならないかとは思いますが、操作人がいれば重宝しそうですね。
ただ価格が30万以上します。でもいいですねぇ^^

こちらはザハトラーの最新三脚ヘッドです。
このブルー照明の水準器がいいんです。
上からは当然のこと、横からも見ることができるのです。
椅子に座っている状態でも確認できるので、これまた私の作業にはうらやましい機能です。
水平調整時のロック開放も上側からノッチを解除するだけ。
ねじ込む必要はないのです。

銀一さんからはRONIN用のステディカムオプションの新製品が。
もち手の部分にバランサーが搭載されているので、これまた操作性がアップしています。

ギンバルの動きもさすが本家の滑らかさです。

こちらはHOLLYLANDさんのデジタルワイヤレスインカムです。
実はこれも気になっていたものです。
付け心地は最高です。
通常、このようなワイヤレスのインカムはヘッドセットと送受信機はセパレートになっていますが、こちらはヘッドセット一体型になっているのでケーブルストレスがありません。
イヤーパッドもヘッドホンクッションタイプとスポンジタイプがありました。
しっかり固定ならヘッドホンクッションタイプがお勧めです。
軽いし取り回しもいいし、あとはマイクの性能でしょうか。
これは実際の現場じゃないと見えてこないのですが、スペックで見る限り周りの音を拾いやすいかもしれないので、大音響の場面ではどうなんだろうかと。バッテリーは最大8時間まで。
これだけあれば本番中はもちろんのこと、ちょっとした設営中でも持ちそうですかね。
大きさも割りとコンパクトですし、動き回る現場でも安心して使えそうです。

そしてケーブルラップで第一線で重宝する「Rip-Tie」さんです。
毎年デモの製品を配っている太っ腹さ。
ケーブル収納には欠かせませんし、とにかくRip-Tieさんの製品は寿命が長い!
過酷な環境でも何年も使えています。
いつか自分のロゴや社名をいれたRIp-TIeを作るのが夢であります。

こちらもInter bee名物の箱馬屋さんです。
昨年は見ることが出来ませんでしたが今回は復活の例年通りのライブ組み立て。
しかも買うこともできます。
なんだか今年は高い位置で作業しているような。
より見やすいライブ組み立てとなっておりました。
箱馬もホールには欠かせないアイテムですよね。
マイ箱馬は所有しておりませんが、ひな壇の足はおなじみですが三脚の足の台にしてもよし^^
と、滞在時間約4時間でしたが、紹介しきれないブース。
見逃してきてしまったブースもあったり。
そうそう、昨年できなかった別会場でのSR展示も復活していました。
2日目からの展示だったので、今回初日に来てしまった私はみれませんでした体験してみたかった。
来年は日程表をよく見て挑みたいと思います。

2022年inter beeは11月16日から18日までの3日間の開催です。
みなさんも是非足を運んでみてはいかがでしょうか。