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Neumann U89i
今回はNeumannの「U89i」です。

■スペック
コンデンサーマイク
プレッシャーグラディエント型
マルチパターン(無/広単一/単一/狭単一/双指向性)
周波数特性:20Hz-20kHz
感度:8mV/Pa
出力インピーダンス:150Ω
等価雑音ノイズ:17 dB-A
SN比:77dB-A
最大SPL:134 dB
最大出力:800 mV
ダイナミックレンジ:117 dB-A
電源:ファンタム48V ± 4V、消費電力0.8 mA
出力コネクタ:XLR3ピン(オス)
サイズ・重量:径46mm、長さ185mm、400g
ニッケル仕上げ
付属品:木製ケース
私が人生で初めて購入したNeumannのマイクです。
とあるスタジオで使われていた2本を購入しました。
(スタジオの刻印を隠すシールが貼られております^^)

本当は最初に導入すべきNeumannマイクは一番の憧れマイクでもあるU87と行きたかったのですが、当時は資金にゆとりも無かったんです。
かつ2本でU87の1本よりも安く販売していただけたので購入を決意しました。
マイクと89専用のサスペンションのセットでしたが、おまけでゴージャスなジュラルミンケースも付けていただきました。
結構な大きさと頑丈なケースだったのでマイクを大量に入れて持ち込みの時に活用していました。
とはいえ頑丈なだけにケースだけでも重たい。
ということで今は違うアルミケースを活用しています^^;
■音色
まさにNeumannらしい厚みと色気のある艶があります。
前に出てくる感じはU87に比べると少ない感じですが、音はまさしく87のような芯と太さと艶があります。

尚、基盤はU87と同様とのことです。
大きさは違えど、なんとU87よりも高い音圧レベルを受け入れます。
低音系にも優れた威力を発揮するのでオケのコントラバスやチューバで使っています。

もちろん何にでも使える万能マイクには変わりありませんが、低音にもより特化したスペックとなっています。
ピアノで使うにもよいとされています。
■外観
形はU87と同じに見えるのですが、サイズ感に違いがあり、89iは87よりもひとまわり小さくなっています。
専用サスペンションホルダもマイクの形状に合わせた小柄なサイズとなっています。

■指向性
U89iには5つの指向性パターンがあります。
U87の改良マイクとして登場したマイクだけあって指向性や、指向性切替のノブも改良されています。
U87の指向性やパッドの切替スイッチは小さな突起が出ています。
これが最悪折れて取れてしまうことがあります。
89はそれの対策がしてあり横長のノブに切り替わっています。
背面のパッドスイッチも同様に対策されています。

私はU89iを手に入れてから、益々U87への憧れが強くなりました。
いつかはU87を所有したい。
それを使ってレコーディングがしたいと夢見てきたのでありますが、その夢が果たせるには随分と時間が経ちました。
私は職業柄、撮影機材にも力を入れなければならず、なかなか音響に全てを注ぐ事ができません。
撮影機材の方が断然お金が掛かるのですが、音楽も映像も力を抜かずになると夢への道はより遠くなるのでした^^