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RODE NT2(コンデンサーマイク)
私は大のマイク好き人間でありまして今回から所有しているマイクのレビューをしてみたいと思います。
個人で所有しているマイクをメインに会社で使用しているマイクなんかもレビューしていきたいと思います。
「RODE NT2」FET コンデンサーマイクです。
■スペック
コンデンサーマイク
スペック:単一指向性、無指向性
周波数特性:単一指向 (16 mV/Pa; 20 – 20,000 Hz) 、無指向(16 mV/Pa; 20 – 20,000 Hz)
パッド:-10dB (Via Switch)
フィルター:HPF (Via Switch)
最大SPL:130 dB
Self-noise:14.0 dB(A)
Impedance:40 Ohms (Low)
Weight:530g
付属品:マイクホルダー、ウィンドスクリーン
私のマイク歴史の中でもかかせないマイクです。
なんと私が初めて個人で購入したマイクでもあります。
NT2が販売されたのは1992年頃とされておりオーストラリア製のマイクです(オーストリアではありません)
日本で一番最初に扱ったのが成田にあるサウンドハウスさんです。
今でこそサウンドハウスさんは有名ですが、昔は音楽雑誌サウンドレコーディングの最後のページに4ページ分くらい使って広告を掲載していました。
あの頃にNT2を1ページまるまる使って大々的に宣伝していました。
うる覚えですが、何名かの一言レビューが掲載されていて、U8●7のようだ。とかU●7よりも印象がよい。といった感じでした。
フォルムも●7のようであり、あの頃誰もが憧れた一流スタジオにしかなかったマイクが個人でも買える時代になる。
なんて夢みたものです。
ホントか嘘かわかりませんが、当時ミスチルのSさんもプライベートで使用しているなんて話も聞いたことがあります。
その頃はまだコンデンサーマイクを個人で所有している方は少なかったと思います。
今でこそインターフェイスにファンタム電源搭載のキャノン端子は当たり前のように搭載されていますが、昔はミキサーや外付けのマイクプリがないと
使えない代物でした。
一般人向けの大型コンデンサーマイクを開発した先駆者的存在だと思います。
現在は後続機の「NT2-A(\45500円)」となっていますが、初代NT2は9万円くらいしたかと思います。
発売から3年くらいすると価格が見直され6万円台まで下がってきたのを購入したのが、私のコンデンサーマイク第1号となります。
価格が変更され変わった点は、マイクの指向性切替のノブにゴムキャップがついた。
そしてショックマウントがちょっと豪華になりました。
付属品はマイク本体、ショックマウント、専用マイクケース、スポンジ風防となっています。
本家U87の音は個別には聞いたことがなかったものの、巷で購入するCDでは当たり前に使われているマイクの音。
それが手に入る。またあの大きなフォルムのコンデンサーマイクを所有できる喜びを与えてくれた運命的存在です。
現在は配信時代となりコンデンサマイクはだいぶ普及しましたよね。
■NT2の音印象
率直に申し上げて、U●7の音はしません。
とはいえ、当時のマイクとしてはS/Nもよく太い音はしますが、高音気質な音です。
艶はありますが、薄い印象です。
初めて自分の楽器の音を録音してオケと混ぜた時は、あ!あの音がする!と思ったものです。
大型ダイヤフラムの音はするけど決して●7ではないと思い知るまでは数年かかりました。
価格が安くなったとはいえ、なかなか個人でコンデンサマイクを所有する時代でもなかったし、ファンタムを使うマイクなんて扱った事もなく。
がんばって中に電池を入れて使うエレクトリックコンデンサーマイクでした。
今書いていて思い出したのですが、そう考えると私のマイク暦では2番目がNT2でした。
1台目は兄からもらったソニーのパノラマイク「ECM-S959C」でした。
高校生時代にソニー2代目のMDウォークマンと組み合わせて、ソロコンの練習だったり、コンクールを録音したりもしていました。
今はコンクールを録音なんて出来ませんが、その頃は普通に座席にマイクを置いて録音できた時代です^^;
そんな感じでファンタム電源を使うマイクとしては初号機となります。
話が脱線しました。。。
NT2の音は今までに自分的では扱った事が無い良い音がしたんです。
ソロを録音すると、ほんとU●7みたいな音がするなんて思ったんですよね。
それくらいインパクトのあるマイクでした。
■デザイン
まさにU●7を彷彿させるデザインですよね。
全身ニッケル色で、ショックマウントも憧れている謎の浮遊している感じで。
もう何十年もたっているのに未だにニッケル色に輝いているんです。
ショックマウントも合わせて声優さんがスタジオで使っていたりボーカル録音などでもおなじみのフォルムですね。
所有するマイクも増えてきましたが、今もなお手放さずに現役で活用しています。
会社には2台あり合わせて3台あるのですが、今は補間用の低音楽器であったり、マルチマイク時の合唱で使う事があります。
指向性は無指向と単一指向の2パターン装備。
-10dBのパッドとローカットの切替もできます。
もう20年選手ですが大事に使ってきたので全然現役で使用できています。
何度か新しいマイクを購入する時に手放そうと思った事もあったのですが、今となっては手放す理由もありません。
まさに夢の機材を提供してくれたコンデンサーマイク。それがNT2です。