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R-44バッテリー駆動
今回はローランドのポータブルレコーダー「R-44」です。
R-44は既に発売は終了していますが、未だに中古市場でも人気がある製品です。
R-44には旧製品としてR-4があります。
違いはR-4が内臓のHDDに記録するのに対し、R-44はSDカードに記録するようになりました。
HDDに比べ、よりコンパクトに、軽量になり、より少ない電池本数で稼動させる事ができる様になりました。
液晶画面も有機ELになり視認性も上がりました。
とはいえ既に生産が完了してからだいぶ経ちます。
この両者は名前の通り4chの録音ができる仕様となっています。
ローランドからはR-4シリーズの販売は終了したのですが、変わりにchが倍の8ch仕様の「R-88」が発売されています。
価格は倍以上の20万円になりましたが、8chのレコーディングをPCで行うと、それなりのインターフェースとPC本体が必要になりますので荷物が多くなってしまいます。
ファンタムも1chずつ個別にON/OFFできるのでコンパクトで多チャンネルの機器としては重宝するかと思います。
タイムコードも入れられるのでビデオ機器との連携も出来ます。
このような、より多くのチャンネルを装備した製品はローランド以外にもタスカムやZOOMからも発売されています。
中でもZOOMの「F8n」は液晶もカラーでSDスロットも2つ装備されていますので、ミラーリング書き込み設定をすれば安全にバックアップも取れる仕様になっています。
価格も15万円と5万円も安くなっていますので、今から買うならこちらもありかと思います。
もちろん4ch仕様や6ch仕様の製品もありますので、使う用途で少ないchで済むのであれば、費用面も抑えることが出来ます。
タスカムの「DR-680MK2」だと6ch(XLR4ch+TRS2ch)仕様で7万円半ば。
旧MK1ですと中古市場で3万円台で購入が可能のようです。
少しでもchが多いと何かと都合が良いですよね。
ただ個人的にタスカム製品は長く愛用できた事がないので、できればローランドがいいかなぁとは思います^^
さて、話は盛大に脱線しましたが、今回はR-44のバッテリー運用についてです。
この手の製品の一番のポイントはバッテリーで稼動できる所です。
100V環境がない所で、コンデンサーマイクを使用した4chレコーディングができるのがR-44の醍醐味であります。
今回テストしたのは実用的な24bit/48kHzでのコンデンサーマイクを4本使用しての稼動テストです。
バッテリーもアルカリ電池ではなく、リチウムイオン電池のエネループを使った実験です。
R-44は単三型が4本で稼動するようになっています。
使用したマイクはAKGのC414、ショップスとどちらもステレオペアでの4chとなっています。
記録に使うSDカードはサンディスクの4GBカードです。
<結果>
上記の設定で記録できる時間は約114分となっています。
R-44をマルチで録音した場合は、モノラルのwavデータが4つ生成されます。
R-44の仕様上、2GBでファイルが分割されるのですがマルチの場合モノラルになりますので24bit/48kHzの場合は、1つのモノファイルのデータ量は1GB未満でした。
よって分割されることはありません。
2GBとなると230分までは1つのファイルとして書き込みができる事になります。
バッテリーは4GBメモリーを使いきってもまだ1つだけ残量表示がありました。
少したってから本体を稼動させると残量が1つ増えたので、限りなく1となりますので2時間は問題なく稼動させることができると思います。
2時間以上の場合は、できれば100v環境での使用をお勧めします。