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Focusrite Red16Line

AVIDのHD I/OとRMEの組み合わせで使用して10年近くたち、そろそろインターフェースも新調したいなぁと思っていたのが昨年でした。

本来ならばProtoolsを使うのは純正のAVIDインターフェースがいいと思っていたのですが、将来性を考えるとAVID製品以外でも使えるインターフェースがあればと探しました。

そこで白羽の矢が立ったのがFocusrit社の製品でした。

■新インターフェース
私が選んだインターフェースはFocusrite Red16LIneです。

1Uサイズに、今まで使ってきた機能がすべて入っていたのです。
今まで使っていたHD I/Oは接続部だけの機器で、音を確認出すためには別の追加機材が必要となります。
そこで私はHD I/OとRMEのUFXをAESで接続して組み合わせ使用をしていました。

メリットとしては、UFXはUSB接続しているのでLogicを使用する際はUFXとダイレクトの組み合わせで活用できる点です。
作曲はLogicで行なっているため、作曲中はHD I/Oの電源はOFFで使えるので劣化を防げました。
これで私のHD I/Oはまだまだ活用はできます。

ただ、このHD I/OもAVIDの現役機材対象からそろそろ外れそうなのです。
私が持っている888シリーズはまだ現役モデル対象ですが、ADATのデジタルシリーズは対象外になっています。
そんなこともあり、今回インターフェースを新調する事となったわけです。

■Red16Line
今回チョイスしたRed16Lineですが、いくつかの兄弟がいます。

現行品はRed8LineとRed16LIneの2台になるのですが、マイクプリメインとなるRed4PriとRed8Preがありました。

Priシリーズはサンダーボルト2端子となっておりましたがLineシリーズはサンダーボルト3端子になっています。

表面パネルのデザインは同じですが、私的にはRed8Preが最初からマイクプリ搭載のキャノンが8ch装備されており魅力的でした。
ですが、私が購入した時にはすでに販売終了しており、16Lineにしました。

現行品の8Lineと16Lineの違いは数字の通りアナログの最大入力数が違います。

8Lineは8ch、16chは16ch仕様となっています。

このインターフェースの最大の特徴がインターフェースの接続がサンダーボルト3とPRotools端子の両方が装備されている点です。
これにより、いままでHD I/OとRME UFXの2台体制が1台で完結ができるのです。

しかも1UサイズでHD I/Oが2台分として認識されますので、本来2台で4U必要なスペースが1Uと3Uもスペースが確保できます。
しかもUFX分を考えると5Uが1Uに集約されることになります。

Protoolsを使う時はPT端子で、Logicはサンダーボルトでという夢の1Uインターフェースとなります。
これで8Preだったら自宅やバンド収録だったらこれ1台で完璧でした。

とはいえLineシリーズも2chのマイクプリは搭載されているので、ボーカルやソロ録音では1台で完結はできてしまうのです。

サンダーボルト端子がついているので、仮にProtools生活をやめてしまったとしてもサンダーボルト端子で生きることもできますし。

Avidからも構成的にもサイズ的にもかなり近い製品があったのですが、サンダーボルト端子が搭載されていませんでした。
しかし!今年になりサンダーボルト端子が装備される改良があり、スペック的には同等となったわけなんですが。

私が購入した時はまだありませんでしたし、Focusriteが3つの液晶モニターが搭載されていて先進的に感じました。
またFocusriteのRedというと伝統的なシリーズでもあり憧れもありました。

■Dante
そしてこのインターフェースにはデジタルマルチのDanteが搭載されています。
これを活用すると1台の16Lineで最大64chの入力対応になります。

今まで使っていたUFXだとADATと同軸デジタルとアナログで最大30chでした。
実際に64chも使うのかと思うのですが、ドラムセットを使ったレコーディングだとぎりぎりなチャンネル数でもありました。

とはいえDante接続はあまり現実的ではないので、私の場合は1台増やせればいいかなぁとは思っています。

また私は所有していませんがDante接続できるコントローラーもあり、遠隔モニターとしてもネットケーブル1本で長引き回しができるのも期待している機能です。

■音
肝心な音ですが、RMEを使っている私にはどう感じるのかですが、これまたまったく問題ありませんでした。
RMEはかなり高音気質なイメージですが、16Lineもかなり近いのではないでしょうか。
RMEの場合、出力してから他の機器で確認しないと痛い思いをする事もあるのですが、16Lineはそこまでは神経質にならなくて済む気がしています。

まだ使って浅いので、これから使い勝手がわかってくるかと思いますがファーストインプレッションではUFXよりかは穏やかな印象があります。

ということで今のところ音色も大満足です。

■UFXとの違い
UFXとの違いですが、デジタル端子に違いがあります。
UFXはキャノンのAES端子がついていました。これのおかげでHD I/OとAES接続できていたのですが、今回は1台完結なので問題はありませんが、
例えば外部レコーダーをAESで接続している方は同軸デジタルのみになるという事になります。

また私の場合出力としてもAES端子を波形モニターと接続していたのですが、これは同軸デジタル端子の活用で回避できています。

逆にUFXには同軸デジタル端子がありませんでした。

ということでUFXはAES。16Lineは同軸といった違いがあります。

モニタースピーカー出力端子についてはUFXはキャノンでしたが、16Lineはフォンとなっています。
これも微妙に厄介でしたが、短めのキャノンフォン変換ケーブルを挟んで対応しました。

UFXはUSB端子でしが、16Lineはサンダーボルト端子となっています。
なお、サンダーボルトケーブルは約2mのケーブルが付属してきます。

サンダーボルトケーブルは高いです。また最大でも2mまでと制限がついているので設置場所もPC本体と近めに置かないといけません。

■管理設定アプリ
UFXにも管理設定アプリであるTotalMixが付属してきましたが、16LineにもRedNet Controlが付属しています。
どちらもwebよりダウンロードするアプリとなっています。

RedNetはTotalMixよりもシンプルな設定画面で、説明書なくてもすらすら使えると思います。
TotalMixはUFXのレコーダー管理もあったりと、かなりな緻密なアプリなので使い始めは戸惑うかと思います。

RedNetはそこまでは細かくはありませんが、必要十分な内容となっています。

ProtoolsとLogicで使う場合に、それぞれモードの切り替えが必要ですが、このアプリのスパナマークをクリックすると
Protoolsかサンダーボルトかをチェックボックスで変更ができます。

変更すると本体が再起動してどちらかのモードに切り替わります。

■まとめ
これからお世話になるインターフェース。
1Uラックサイズに詰め込めるだけ詰め込みました的な感じですが持ち運びにも重宝しそうです。

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