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MD421(クジラマイク)の分解
MD421のあるあるのようですが、マイクのスライドホルダーからマイクを外す際に、スルッと抜けて落下させる事故があるようです。
私も今回やってしまいました。
くじらマイク自体は壊れませんでしたがマイクネットが凹んでしまいました。
ということで気分も悪いので凹みを直してみました。
■マイクの分解
マイクの凹みはマイクネットの裏側から叩き整形するので分解する必要があります。
まずはマイクのスライドホルダージョイント部です。
ここにシリアルナンバーのプレートがあります。
ビスはこのプレートの下に隠れているので、まずはプレートをスライドさせて取り外します。
すると+平ネジ1本が見えるようになりますのでネジを取り外します。
(大き目の精密ドライバーがよさそうです)
このビスはキャノンコネクター部の固定に使われていますので、これでキャノンコネクター部が引っこ抜けます。
キャノンコネクター部が抜けると大きな+ネジが見えますので、その大きな+ビスを外します。
ビスが外れたら小さなプレートを取り出します。
次にマイクヘッドと本体ケースを分離します。
マイクヘッドをつまみ、本体ケースもつまみ、小刻みにぐらぐらさせながらヘッドと本体ケースを分離させます。
(きつくはまっているだけなのでコキコキさせると外せます)
次にマイクヘッドのネットを分離させます。
ネット下の小さな丸+ネジ4点を外します。
これでネットを取り外す事ができますが、注意としてネットの両サイドにはロックプレートが付いているので、
ネットを取り外す際にプレートが飛んでいかないように注意してください。
これは取り付けたときにバネの力でロックが掛かるようになっているようで、ネットを取り付ける際に、このプレートを再度仕込み、それからネットを元に戻す作業があります。
■凹みを直す
色々方法はあるかと思いますが、少し丸みを帯びた棒を凹み箇所に当てがって、ひたすらかなづちでとんとん整形します。
完全に戻すには難しいですが、まぁここは大体戻せれば御の字だと思います^^;
あまり強く叩きすぎると最悪ネットに穴が開いたり、かえって破損させる可能性がありますので優しくトントン。
様子をみながらトントンで整形していきましょう。
■戻し作業
ネットの両サイドにロックプレートを差し込みます。
画像のようにロックプレートの長い方が外側で、短い方が内側に来るように差し込みます。
長い方がネットの隙間に入り込むようになっているので、その隙間に長い方を差し込みます。
次にマイク本体にネットを接合します。
ネットには上下向きがあります。
間違った向きで差し込むと4点のビスがはまるゴム穴とネットが干渉しません。
上下向きを合わせるとスコンっとはまります。
間違った際に、再度ネットを取り外すのですがロックピンがどっかに飛んでいかないように注意してください。
うまくネットがはまれば丸ビス4点で固定します。
本体ケースを戻し、小さなプレートも戻し、大きなビスで固定します。
最後にキャノン端子部を戻し(これも上下ありますのでキャノンの穴を確認しながら装着します)、平ネジで固定。
ネジ隠しのシリアル番号プレートをはめれば作業完了となります。
なかなかクジラマイクの分解について書いているページがありませんので、ご参考になれば幸いです。
他の方のページにも書いてあったのですが、このスライドホルダーの抜け事故が多いので接着剤で固定している方がおられました。
このマイクでしか使えないホルダーなので、落下させる事故を防ぐためにも有な方法だと思います。
私が良く使うセメダインスーパーXはゴム状に接着でき、また取り外そうと思えば接着剤を取ることも可能です。
特にくじらマイクの場合、本体側が鉄なので軽く接着させておくとよいかもしれません。
マイクの凹みが気になった方。是非注意してお試しください。