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AKGマイクホルダーのサスペンションゴム装着方法
今回はAKGコンデンサーマイクの純正マイクホルダーのゴムの交換装着方法とホルダーの分解方法についてです。
前回は交換用のゴムの作成方法でしたが、今回はショックマウントの復旧についてです。
AKGのコンデンサーマイクのゴムを交換する際にゴムのつけ方が少しだけ複雑です。
■1つのホルダーに2つのゴム
AKGのホルダーは1つにつき2本のゴムが必要となります。
ホルダーパーツは2つにわかれており、マイクを固定する本体側とマイクスタンドに固定する為の輪側です。
この2つを2本のゴムでアヤトリのように絡ませて宙に浮かせるような状態になります。
●その1
まずはマイクを固定する本体側にゴムを装着していきます。
言葉で書くのは難しいので下の画像を参考にしてください。
4箇所ゴムを輪の状態で外側にだしておきます。
(後にこの輪の部分をマイクスタンド側のパーツのフックにひっかけます)
この輪の大きさを4箇所均等にさせます。
ゴムの接合部分は輪と輪の間の部分に来るようにすると具合がいいです。
この作業を上下2箇所行います。
尚、輪の部分も上下で平行するように輪をつくります。
●その2
あとはマイクスタンド側のパーツのフックに引っ掛けます。
最後にマイク固定部の中央パーツをぐいぐい押してテンションが張っているか確認できれば完了です。
ゴムが劣化して緩んでくると、ちょっとした衝撃でゴムが外れやすくなります。
それがゴム交換の目安です。
ゴムがヘロヘロになるとゴムの元に戻ろうとする力が弱まるので外れやすくなるのです。
■本体パーツの分解
私はゴムを交換する際にマイクを固定する際の固定用のゴムパーツが外れてしまいました。
これを元に戻すには本体パーツを分解して、内側からはめ込む必要があります。
この分解方法がネットで探してもどこにも見当たらないのです。
1つだけ海外のページで分解するにはどうしたらという質問があったのですが、答えは、なんとかがんばって外せよとの??なコメントだけでした。
そこで私は破壊してしまう事を覚悟して分解したのでした。。。
本体裏にある4つのスリットが外すポイントになるかと思いきや、外す際ににはまったく意味のないスリットでした。
マイナスドライバーが突っ込めるような細い横長の穴が開いていますが、ここにマイナスドライバーをつっこもうが外れません。
外すには太くて大きめなマイナスドライバーが必要となります。
●はずし方
写真のように、ホルダーの上部側から、固定する部分のパーツと、ねじる部分のパーツの間にマイナスドライバーを突っ込みます。
爪がある所だと奥まで入りませんので、爪がない部分にマイナスドライバーの先を突っ込みます。
イメージとしては、その溝から、ねじるパーツを押し出すような感じです。
あとは力の限りドライバーを突っ込んで押し込むのです。
破壊覚悟の力を込めて押し込むと、ねじる部分がぽこん!と外れます。
これがはずれた状態のパーツです。
固定ゴムパーツは上下があります。上側が少し斜め反ったような形をしています。
下側は角になっています。
この上下を間違えないようにして固定側のパーツにはめ込みます。
●2つのパーツの組み合わせ
先ほど、ねじるパーツの底側に4つの細長い穴が空いていると書いたのですが、これは両者のパーツをはめ込む際に目安になる役目があります。
固定するパーツの外側に横穴と同じサイズの爪っぽい部分があります。
ここを横穴と同じ位置にしてはめ込むのです。
これがはめ込みポイントになります。
この爪と穴の位置関係が合っていないと旨く組み合わさりません。
またマイクを固定するためのゴムパーツがちょっとした衝撃で飛び出してきてしまうのですが、ねじるパーツを少しだけ入れた状態にしてから、飛び出したゴムパーツを定位置にさせて、それからねじるパーツを押し込んで組み合わせればよいかと思います。
実はゴムパーツを1つなくしてしまったのですが、これは何のパーツだったかとどこかにしまった思い出がうっすらとあります^^
とりあえず見つかるまではセメダインのスーパーXで補強しました。
ゴムパーツの穴が隠れるくらいの養生テープを貼り、その上から養生テープを隠すようにセメダインスーパーXを塗ります。
1時間ほどで乾くので、さらにその上からマイクと接触する部分を盛上げ塗布させました。
1つくらいの場所ならこれでマイクを固定する事ができました。
後日しまってあったゴムパーツが見つかったので戻しました。
セメダインスーパーもはがす時は綺麗に剥がれてくれるので助かりました。