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ショックマウントのサスペンションゴム交換(その1)

今回はマイクのサスペンションホルダーのゴム交換について書いてみたいと思います。

方法は2つあり今回はその1となります。

マイク ショックマウント

サスペンションホルダーは振動によるショックを抑える役割があります。

大体のメーカーは、その役割としてゴム紐を使用しています。

このゴム紐は経年劣化して伸びてしまいます。

ゴムが劣化すると、たわんできたり最悪ホルダーから外れてしまう可能性もあります。

今回はこのゴムの交換についてなんですが、大抵は各メーカーから専用の交換ゴムが販売されています。

これが意外と高い。

という訳で今回はこのゴム紐をDIYしてしまおうという内容となっています。

このゴムの代用としてヘアゴムを使う方がおられますが、ヘアゴムはその場しのぎにはなりますが強度や劣化も早いのでお勧めできません。

ある程度の強度と太さがないとテンションも張れません。

その代役となるのがアウトドア用のゴムロープです。

登山用のリュックのオプション品を押さえる役割もあったたり、強度と劣化のしにくさが期待できます。

おそらく純正のゴム紐も同様の素材だと思います。

ゴム紐の切り口断面を見ても何本ものゴム紐の集合体となっているのが分かるのですが、これが強度になっています。

前置きが長くなりましたが、早速作業開始です。

■用意する部材(amazonで購入可)

・金天馬 アウトドア用ゴムロープ 3mm 3mカット 黒or白・・・3m太さのゴム

・uxcell シルバーアルミスリーブ 3mm鋼ワイヤロープ スエージクリップ ・・・3mm1.5cm(15mm)の金具

今回交換するのはノイマンのサスペンションです。

ゴム紐は3mのが使用できました。

メーカーによっては、これより細い場合もありますので出来る限り純正のゴム紐にあわせるとよいかもしれません。

また伸びきったゴムだと正確なゴムの長さがわかりません。

出来たらマイク購入時に新品の状態で長さを図っておくとよいかもしれません。

サスペンションゴム

使用したゴム紐は金天馬さんのゴムロープで太さが3mmタイプで3mの長さで販売されているものです。

色は黒と白がありますが、ノイマンはホルダーがシルバーなので白がお勧めです。

昔はノイマンの純正ゴム紐はシルバーでしたが最近は白に近い感じの色になっています。

AKGの様な黒ホルダーには黒を選びたいところです。

価格は3mで500円くらいです。

ゴムをかしめる為のアルミスリーブも必要となります。

3mmのロープを固定するので3mmタイプを選択します。

(2mmのロープを選んだら2mmタイプのアルミスリーブを選んでください)

■作業1

まずはゴムの長さを決めます。

あまりに伸びてしまっていたら、それよりも短くカットする必要があります。

ある程度の目標のサイズがわかったら少し長めにカットしておいて、軽く結んで装着テストしてつめていくのも有かと思います。

このとき、ゴム紐をかしめるアルミスリーブの長さ(のりしろ)もプラスしてカットします。

アルミスリープは穴が2つあり、頭とお尻の両方がそれぞれの穴に入りますのでアルミスリーブの長さが1mmであれば頭とお尻の

2つぶんの2mmをプラスしてカットします。

※カットした先端はライターであぶって解れないようにしておきます。

■作業2

ゴム紐の頭とお尻をアルミスリーブでかしめる。

頭とお尻のゴム紐をアルミスリーブに通したら、あとはアルミスリーブをかなづちで叩きまくります。

このアルミスリープはかなり肉厚なのでペンチなどでは潰せません。

かなづちで打ち叩いてください。

■作業3

最後にアルミスリープの調整です。

ノイマンのホルダーの場合、アルミスリーブを固定するひっかけ部分があります。

このひっかけ部分にスリーブをはめこむのですが、そのままの状態だとスリーブが肉厚すぎておさまりません。

そこで金ヤスリで引っ掛け部に入るくらいに削り整えます。

アルミスリーブ調整

これが一番苦労する部分だと思います。

これがうまくいくとホルダーにゴム紐を装着する際にスリーブ部が固定されて非常にやりやすくなりますし、なんといってもスリーブ部が目立ちにくくなります。

がんばって削りましょう!といいたいところですが、今回のやり方ではなく、次回のやり方だとスリーブ部が目立たなくて苦労せずに済むかと思います。

ということで次回を乞うご期待!?

最後に自分用でもありますが、ノイマンの各ホルダーのゴム紐のカット長さを書いておきます。

家にあるのは3種類のホルダーですが、だいたい長さは一緒です。微妙な違いもありますのでご参考にどうぞ。

※1つのホルダーにつきゴム紐は2本必要となります。

■EA87(U87用のサスペンションホルダー)

3mm用アルミスレーブ(1.5mm×2)+ゴム紐部34cm =(37cm)

EA87(U87用のサスペンションホルダー)

■EA89i(U89i用のサスペンションホルダー)

3mm用アルミスレーブ(1.5mm×2)+ゴム紐部33cm =(36cm)

EA89i(U89i用のサスペンションホルダー)

■Z48(U67用のサスペンションホルダー)

3mm用アルミスレーブ(1.5mm×2)+ゴム紐部35cm =(38cm)

Z48(U67用のサスペンションホルダー)

スリーブの長さはメーカーによって違いがありますのですが、テンションを張るための純粋なゴムの長さは「ゴム紐部」の長さとなっています。

その長さにスレーブ分の長さを足したものがカット長さとなります。

■ゴム紐をホルダーに装着するコツ

これがなかなか難しいのですが、ちょっとしたコツがあります。

まず4つの支柱に均等的にゴム紐を引っ掛けます。

これを上下分の2本分引っ掛けておいて、あとは各支柱の中央部にあたる部分に引っ掛けます。

文章で書くとややこしいのですが、とにかく4つの支柱にひっかけてから、というのがコツになります^^;

純正品のゴム紐は高いです。

87用なんて2本セットで2400円とかします。

自分でやっちゃえば千円ちょっとです。

複数交換ならかなりのメリットがあります。あと今後は気兼ねなく交換ができるようにもなります。

是非みなさんもDIYサスペンションゴム交換お試しください。

こちらは元もとのサスペンションゴムの画像です。

こんな感じのかしめパーツが見つかれば最高ですね^^

次回は今回よりも削りの作業がない方法をご紹介します。

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