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furman電源タップのプラグ交換
今回はオーディオ電気タップのプラグ交換についてです。
電源タップも色々ありますがオーディオ業界で有名なのがFurmanです。
スタジオや家では1Uラックタイプの電源を使ったりしますが、持ち運びや延長して使いたい時はタップ型の電源が重宝します。
そんなFurmanのタップ版がSS-6Bです。

この電源タップはノイズフィルター搭載のアースがついた3極プラグのタップです。
SS-6Bのプラグを交換すると音質が向上したり、見た目の満足度がアップするという、楽しみも2倍ある製品となっています!?
別に私は音質の向上は考えていませんが、なんかいじりたくなるのです^^;

プラグも1万円以上する高価なプラグもあるのですが、価格とデザイン。そして日本メーカー製という安心の明工社のプラグを使用してDIYプラグ交換をしました。
医療用のプラグとういことで信頼性もかなりありそうですよね。
なんといってもプラグの刺した感触もまたいいんですよ。
肝心な音に関しては私はよくわかりません^^;
ですが、なんでしょう。巨大な外観がかっこいいんです。
そうです。大半は外観のデザインによる満足感を得たいのです(私の場合)
とはいえ電気が通る部分でもありますので、作業は慎重で気を使います。
作業に自信の無い方は何もいじらずに使いましょう。
またこのSS-6Bの電源ケーブルは4.5mもあります。
ちょっと長いですよね。
これを適度な長さに調節するためにプラグも交換しなくてはならないという方も少なくないようです。
実際私も今回の作業で約3mくらいの長さにしてみました。
■部材
明工社 医療施設用配線器具 医用接地プラグ ME2591
裸端子 丸型 R2-3.5
スプリングワッシャー 2枚
ワッシャー 4枚
■工具
圧着ペンチ
カッター、デザインカッター
プラスドライバー
■ケーブル
元のケーブルを使用
大本の皮膜は約2cm剥く
大本の皮膜はハサミだと細線を傷つけてしまうため、カッターがよい。
中の細ケーブルの皮膜は圧着ペンチの下部にある4と2.5の間を使用する。(実際は2.5)
皮膜は約5.5mm~6mm程度剥く
丸型端子の圧着は先端の6、または5.5を使用する。
■部材説明
<プラグ>
プラグは明工社を使いました。
まったく同じ形のがパナソニックから出ていますが明工社の方が若干安めです。
(OEM供給のため、おそらく同じ?)
と言っても300円ほどの違いなので好きな方をチョイスしてみてください。
見た目の違いは白いケーブル固定の樹脂に、それぞれのメーカー名が刻印されています。
<裸端子>
プラグとケーブルの接合は直接ケーブルをネジ留めで接合できるようにもなっていますが、圧着工具があれば裸端子を使うと体裁よく固定が出来ます。
裸端子はR2-3.5サイズを使用します。価格はニチフ端子工業のが100個で460円くらいです。
圧着工具は中の細い皮膜も傷つける事なくカットして剥く事をができるワイヤーストリッパーもついているので、あると重宝すると思います。
ダイソーでも400円で手に入ります。
尚、Furmanの内部の細配線は2.5のワイヤーストリッパー穴を使用します。
圧着は私のペンチでは6でしたが、6が無い場合5.5の溝を使います。
ちなみに所有している圧着ペンチは車のギボシ用ですが、裸端子も圧着できました。
電工ペンチだと純粋に裸端子が圧着できるようになっています。
<ワッシャー&スプリングワッシャー>
Furmanの外皮ケーブルはとても太いです。
プラグのケーブル固定をそのままで使うと、ケーブルをかなり潰して固定する事になります。
ケーブルを潰すのはあまりよくないので、潰さない程度に固定できるようワッシャーで厚みを確保します。

私は均等的に圧をかけたかったので、本体樹脂より奥側にスプリングワッシャーを1枚、反対側にワッシャーを2枚かませる事にしました。
ワッシャーが1枚だとケーブルが少し潰れてしまうので2枚くらいが丁度良いかと思います。
ワッシャーの大きさは外径が10mmを使用しました。
これをそれぞれ固定するネジの両側で使用しますので、スプリングが2枚、通常のワッシャーを4枚用意します。
■作業
それでは実際に作業していきましょう。
<プラグ分解>
まずはプラグを分解します。
プラグ正面にある+ネジを2点外します。

するとカバーが外れます。
次にカバーの根元についているケーブル固定用の白い樹脂が2点のプラスねじで固定されているので解除します。
解除したら、あらかじめカバー部をFurmanのケーブルに通しておきます。

<ケーブルの外皮膜カット)
大元の外皮をカットします。
カットはカッターやデザインカッターが使いやすいです。
Furmanのケーブルは太い割には非常に柔らかいです。
カッターの入りもスムーズなので気をつけないと内線の皮膜もカットしたり、傷つけたりしています。
実はここが一番面倒な作業だと私は思いました^^
肉厚なのに素材が柔らかいので少しでも気を緩めるとサクッといってしまうのです。
皮膜をカットする長さは約20mmです。

それ以上だとケーブルを固定する部分の肉厚が短かったり、逆に短いと内線とプラグを固定する距離が足りなくなります。
20mmより短いと厄介なので、多少長めの25mmくらい皮膜をカットしておいて、あとで内線の長さを整えるとよいかもしれません。
外皮カットのコツは最初軽くカッターで切り込みを1周いれます。
その後は切り込みを入れた部分を折り曲げながら、ちょこちょこカッターの刃を入れると、内線に到達するかしないかの微妙な肉厚が見えてきます。
Furmanのケーブルは4.5mと非常に長いので私は3m位にしましたが、それでも長いので多少の失敗はやり直しが効きます。
電気が通るところなので内線に傷がついていたら非常に危ないです。
切傷が確認できないまで何度もやり直してください。
<内線の皮膜カット>
圧着ペンチのワイヤーストリッパー2.5で内線皮膜をカットします。

カットする皮膜距離は約6mm程度です。
裸端子の圧着部より少し頭が出るくらいにします。あまり長いと固定するビスにひっかかりますし、短いと抜けの心配もあります。
6mm~7mm程度が丁度よいのではないかと思います。
<裸端子の圧着>
圧着ペンチを使用して裸端子とケーブルを圧着します。
使用する圧着ペンチの溝サイズは6か5.5です。

※注意点ですが裸端子の向きです。画像のように圧着部が膨らんでる方が、ケーブルの外側に来るようにしてください。
これは完成した裸端子をプラグに固定する際に、外側になっていなと圧着部の肉厚が邪魔をしてネジが水平に固定できなくなってしまうからです。
必ず画像のように、膨らんでいる側が外側に来るように調整してから圧着してください。
<裸端子とプラグを結合>
裸端子の圧着が完了すれば、いよいよプラグとの結合です。

ケーブルには3本の配線があります。
緑線・・・G(グランド、アース)
黒線・・・+
白線・・・-
となっています。
念のためテスターで調べておきましょう。
プラグ側は以下の通りになっています。
G・・・グランド、アース
W・・・-
無・・・+
透明な樹脂なので見えづらいのですが、GとWは刻印があります。
ですが、ここも念のためテスターでチェックしておきましょう。

各裸端子を所定の箇所にネジ固定します。
固定ができたらケーブルに通しておいたカバーを装着。
内側に凸の山がありますので、それにそってカバーを装着し、正面のビスを2点とめます。
ワッシャーを噛まして2点のケーブル固定ビスを締めれば組み立て完了です。
最後にテスターで他の端子とショートしてないか入念にチェックしましょう。
■まとめ
電気部品なので慎重な作業が必要ですが、完成すれば満足な仕上がりになるかと思います。
カバーが透明なので中の配線の様子も確認できますし、その点DIYでも安心なポイントかもしません。

プラグカバーにテプラなどで作成したオリジナルのステッカーをつけると、より満足度もあがりそうです♪

裸端子の圧着と、3本の配線場所をしっかり確認さえすれば、かっこよいプラグが手に入るDIYでした。