fish-bone's world

この記事のカテゴリー

フォーカスライトISA TWO

マイクプリ・ブログ最終章として、今回は私が導入しているフォーカスライト ISA TWOをご紹介します。

私がマイクプリを選んだ基準ですが、オールジャンルに使えるもの(ポップス、ロック、クラシック)

解像度が高く、高音までカバーできるもの。と選びました。

ISAシリーズには伝説のマイクプリ設計者ルパート・ニーヴ氏が開発したISA110モジュールが内臓されています。

ニーヴさんはスタジオでは定番のマイクプリとして今でも音色が引き継がれております。

ですが、このISAシリーズに関しては、それの音作りとはまた違っています。

独特の癖がなく、解像度が高く、芯が強い安定した音作りになっています。

現在発売されているISAシリーズは5種類あります。

1chのISA ONE 、2chのISA TWO、4chのISA 428、8chのISA 828。そしてチャンネルストリップのISA430 mk2となります。

ISA ONE以外はすべてラック仕様となっています。

ISA TWOは1Uラック。それよりチャンネルが多いタイプは2Uラックとなっています。

また4ch以上のモデルにはオプションでADAT出力に対応させる事ができます。

●ISA TWOを選んだ理由

私が所有しているモデルは2ch仕様のISA TWOになります。

自宅で使う機材なので2ch以上を利用することがなく、持ち出しでも気軽なサイズ感と個人で所有するにはバランスがよいチャンネル数だと思います。

仮に多チャンネル録音をする時があれば、1Uラックの8chマイクプリでいいと個人的には思っております。

実はマイクプリを導入するにあたり、かなり悩みました。

本当は複数台のプリを所有すれば解決するのでしょうが、個人でプリを数台所有するのは敷居が高いですし、宝の持ち腐れになりそうで。

そこでオールジャンルに使えるものを念頭に選んだのが、このISA TWOになります。

1Uラックサイズでインターフェースとの組み合わせ持ち出しとしても適切なサイズだと思います。(ただ、2chマイクプリとは思えない重さです)

■メインパネル

メインパネルの左から説明します。

・Instrument端子

Instrumentのインプットが2ch用意されています。(キャノン端子、ライン入力等は背面にあります)

ここにはギターやビンテージシンセを接続します

DI入力に対応しています。

・「Z in」ボタン

4つのインピーダンスから選ぶことができます。

「Z in」ボタンを押して、LOW,ISA110,Med,Highの順でチェンジできます。

特にリボンマイクのような特殊なマイクでなければISA110で。せっかくISA110プリを購入した事ですし^^

入力の切替えは「Inupt」ボタンで選択。Mic,Line,Instの順でチェンジできます。

・「30-60」ボタン

マイク入力を選んだときにだけ「30-60」ゲインモードが作動できます。

マイク入力で感度が低い場合は「30-60」ボタンをオンにします。

・「+48」ボタン

マイクにファンタム電源を供給します。

・「Phase」ボタン

位相切り替えボタンです。

・「Gain」ノブ

マイクのゲイン調整ノブです。段階式になっており、微調整は隣のTrimノブで行います。

Gainノブである程度のゲインを調整した後に、Trimノブで補正する感じです。

・「Trim」ノブ

Gainノブでおおまかなゲイン調整をした後に微調整をするノブです。

調整範囲は20dBと広くなっています。

・「High Pass Filter」ノブ

High Pass Filter(可変カットオフ・ハイパスフィルター)が装備されています。

不要な低域サウンドのカットに有効です。

使用する場合は「Filter」ボタンをオンにします。

・「Filter」ボタン

High Pass Filterノブを使いたいときにオンにします。

・「Insert」ボタン

アウトボードにインサートさせる時にオンにします。

■背面パネル

・Mic input

マイク入力のインプットです。

・Line Input

シンセ楽器を入力するラインレベルのインプットです。

・Send & Return

アウトボードをインサートする際に使用します。

・Output

キャノンの出力端子です。

ミキサーやインターフェースのラインインプットに入力します。

<使用感想>

とにかく解像度が高く、明るく芯のある音がします。

音色もオケに埋もれにくく、かといって癖もなく。

またDIも優秀でギターやビンテージシンセには必要不可欠だと思いました。

出力がTRSフォンではなく、キャノンというのがこれまたGOODポイントです。

デザインも青本体に黄色のノブと視認性も高く、ビンテージさもあって気に入っています。

ゲインと微調整のトリムノブの関係性が慣れるまでは面倒に思えるのですが、なれると問題ありません。

またノブも大きく調整がしやすいです。

設定ボタンはプチッという感触で、これまた癖になる感触です^^

非常に安定した確かなマイクプリだと思います。

みなさんもマイクプリ選びに悩んだら、自分の理想をイメージしておくと良いかもしれません。

ISAはどんなジャンルにも使える代物です♪

最新の投稿

カテゴリー一覧

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です