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オススメのマイクプリアンプ
マイクプリアンプを導入する場合、できれば少ないch用としても最低5万円クラスのタイプがお勧めです。
低価格のマイクプリだと、インターフェースと同等、またはそれ以下の場合もあります。
今ではインターフェースにも少数チャンネルのマイクプリが内臓されていますが、昔の機材にはライン入力しかないインターフェースもあり、
そんな場合の対策としてあるのが低価格帯のマイクプリになります。
もちろん、低価格でも性能としては悪くはありません。
ですが、たとえばボーカルやギターなどの主旋律を光らせるために、あえて外付けのマイクプリを導入するとなれば少し気合を入れたほうが意味があるような気がします。
ドラムなどの多チャンネルマルチレコーディングをするために8chマイクプリを導入したとなれば、これは話は別です。
<音選び>
マイクプリはとてもクリーンなタイプから、癖の強いタイプとあります。
アナログ機器ですので、中に使われてるパーツによって音が変化します。
マイクプリ業界ではニーヴ氏が開発したプリが評価が高いです。
ですが、非常に癖のある音ですので導入したいジャンルによってはどうしたものかとなる場合もあります。
たとえば、ポップスやロックのようにメインボーカルやギターソロといった部分を光らせるためにとなるとニーヴさんのプリアンプは有力になります。
とはいえ、あまり癖が強すぎるなんてこともあります。
クラシックや生音を大切にする楽曲の場合は癖よりも解像度がメインになると思います。
といったように、マイクプリは音の癖が強いものもありますので、購入する際は持ち主のジャンルをよーく研究する必要もあるかと思います。
<1chマイクプリ>
●フォーカスライト ISA ONE
私が一番にお勧めしたいマイクプリはフォーカスライトのISA ONEです。
価格は5万円。こだわりのマイクプリ価格帯からみると一番安い価格になります。
ですが、これだけしっかりした製品となると意外と探すのが難しいのです。
とにかくマイクプリは曲者ですので、購入したものの自分の印象には合わないから手放すなんて事もあるようです。
このISA ONEはそれほど癖もなく解像度も高い。特に高音がつやがあって綺麗です。
クリーンアンプな部類に入ると思いますが、楽曲の中に埋もれがちにならない。かといって、そこまで派手ではない。
という無難なマイクプリとなっています。
ポップス、ロック、そしてクラシックと幅広くカバーできる一品だと思います。
DIもついていますのでギター入力もできます。
難点は形と大きさです。1chとはいえ、無骨な大きさですので外に持ち出す際は多少厄介になるかもですねw
<チャンネルストリップ>
チャンネルストリップは、電源供給以外にEQ、コンプレッサ、フィルター、ディエッサーなど、ミキサーの1chを切り取った感じの機材になります。
ゆえに1ch、もしくは2ch程度の製品しかありません。
●フォーカスライト ISA430 mk2
これは先ほどご紹介したISA ONEにチャンネルストリップがついたモデルになります。
価格は5倍近くなりますが、それだけの価値はあるかと思います。
スタジオ定番機です。
●AVALON DESIGN VT-737SP
音は多少癖がありますので、自分のジャンルに合っているか、理想の音かを確かめてください。
プラグインとしても出ていますが、やはり実機には勝るものはないでしょう。
●SOLID STATE LOGIC Alpha Channel
スタジオミキサーでも有名なメーカーさんのストリップです。
あまり癖がなくオールジャンルに使えるストリップです。
ロジックの音が好きな方は導入すると幸せになれそうです^^
<多チャンネルマイクプリ>
複数のマイクを同時に使う場合には、多チャンネルマイクプリが便利です。
出力はアナログやADATの光デジタルとあります。
●フォーカスライト ISA TWO、428、828
私のお勧めは、やはりフォーカスライト^^
私は2chタイプを自宅で使っております。
1chはマイク、2chにはアナログシンセ。
細かい内容については、次回のブログでご紹介します。
他に4ch、8ch仕様とあり、デジタルで接続できるのは4ch、8chとなります。
標準ではアナログ出力となっており、オプションのデジタルカードをいれるとADATによる出力ができます。
4chモデルにはマイク4chに加え、ライン4chも装備しているのでデジタル変換としての利用もできます。
(ADATではマイク4ch+ライン4chの合計8ch出力が可能)
●フォーカスライト Clarett Octopre
大掛かりなレコーディングやドラムレコーディングに最適です。
デジタル出力も標準装備でダイナミックレンジも高いです。
フォーカスライトの1Uタイプの8chプリは、この機種をあわせ3機種ありますが、このモデルが上位機種になります。
なんといってもISAプリを再現したAIR機能。かなりISAに似ています。もちろんAIRを切れば純粋なプリにもなります。
●UNIVERSAL AUDIO 4-710D
このマイクプリの特徴は真空管が内臓されており、チューブならではの温かみのある音や、逆に真空管を切って使用することもできるという、
1台2役の使い方ができてしまうのです。(またはその両方も)
そしてなんといってもデジタル出力が標準装備されています。
AES出力もついており出力関係は申し分ないです。
私も一時期このマイクプリが気になっていましたが、自宅で4chはいらないだろうと。。。でもいいですよねぇ
VUメーターがいいんです^^
●RME OctaMic XTC
RMEの8chプリです。
ADAT出力の他に、AES、そして64ch規格のMADIまで搭載しています。
RMEのマイクプリは非常に解像度が高く、音も純粋です。
クラシックの録音には大変重宝すると思います。
MADI規格が必要ない場合は、OctaMicⅡもあり、10万円の違いがありますのでこちらでもよいかと思います。
他にもマイクプリメーカーはたくさんあります。
ですが、理想とは違っていた。癖が強すぎたという理由で手放すプリもあるようです。
逆に、この音はこれにしか出せないから、手放したけどまた買い戻したなんて話も聞きます。
マイクプリ選びにまよったら、まず同じジャンルの人が使っているマイクプリを調べる。
そして、ある程度大きなスタジオに置いてあるマイクプリなら間違いはないでしょう。
ただ、どうしてスタジオにあんな沢山のマイクプリがラックに入っているかも考えないとです。
それだけ個性がある代物だという事もお忘れなく.
次回は私が所有しているISA TWOについて詳しくご紹介したいと思います。