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NS-6170(ネットワークプレーヤー)使用レビュー

前回ネットワークの買い増しブログを書きました。

今回は新たに入手したNS-6170について書いてみたいと思います。

外見はNS-6130とほぼ同じです。

正面から見て違う部分はボタンです。

再生ボタンと停止ボタンに違いが確認できます。

6130は丸みを帯びた形状。6170は細かい筋が入った質感になっています。

両機の電源ボタンが同様の処理がされていますが、6170はそれが再生、停止ボタンにも施されていました。

プリントにも違いがあります。

6130は正面USB端子の下に「VLSC」とプリントされています。

このVLSCは6130特有の機能で、デジタル機器固有のノイズを制御するためのフィルター回路とのことです。

6170は正面の選曲ダイアルの上に「DIDRC」とプリントされています。

このDIDRCは6170特有の機能で、動的ノイズの発生メカニズムを究明したフィルター回路とのことです。

どちらの機種もモデル専用のノイズ回路が付いているということです。

次は背面パネルです。

違いの部分は2箇所。

1つは6170にはデジタル端子としてオプティカル端子が搭載されています(6130は同軸のみ)

次は電源端子です。6130は2芯の電源端子ですが、6170は3芯の電源端子になっています。

ですが、付属してくる電源ケーブルはケーブルの太さはあるものの3芯-2芯ケーブルとなっているので、通常のコンセント接続ではあまり意味はなさそうです。

といった感じで外装の違いは以上となります。

6130と6170の一番の大きな違いは内臓DAC回路になります。

DACについては前回書きましたので詳細は触れませんが、6170にはDACが各チャンネルに1つづつの2回路構成になっています。

それに伴い電源にも左右独立でコンデンサが搭載されているそうです。

独立させる理由はS/N比の向上もありますが、左右の分離度を高める為にとあります。

<音の違い>

今回私が買い増しをした理由は音質のクオリティーを上げるためにあります。

6130単体で使用している分にはわからないのですが、6170と聞き分けていくと、やはり違いはあるようです。

それはDACの変化が大きいのか、それともチューニングによるものなのかはわかりませんが、明らかに違いがありました。

言葉で説明するのは難しいのですが、6130の癖を取っ払ったのが6170という感じでしょうか。

私が所有するソースでゲームサントラの「二ノ国」があります。

このサントラはCDとして販売されており、それをFlac化しています。

なのでソースサンプルは44.1kHz/16bitとなります。

この音源を6130で再生させていた時に気になる事がありました。

それは「フィールド」というマップを歩いている時に流れる曲目です。

曲の後半部分でバスドラが四分で叩かれる所があるのですが、その際に6130だと音割れに近い歪があります。

両機種はEQは搭載されておらず、デジタルフィルターの切替となっています。

私は初期設定のショートになっていますが、どれにしても歪む感じはありました。

スピーカーで聞く分にはそこまで影響はないのですが、ヘッドホンで聞くとこの部分が大きく歪むのでした。

ですので、そこが6170だとどのように変化するかで違いが見えてきました。

結果ですが、6170でも若干歪むものの6130の歪みとは違いました。

6130は処理が雑というか、バフッとなります。

6170は歪みを自然に開放させている感じです。

レベルオートで録音した時に近い現象で急激に大きな入力があると、レベルをきゅっと下げるような感じが6130にはあったのですが、

6170にはそれがなく、自然にエネルギーを開放させている感じで、より自然な響きになりました。

他にもシンバルがドカーンとなる部分。ドカーンとなった後の余韻で違いを確認できるかと思います。

これは海外のyoutubeで両機の違いをアップしている動画でも見受けられるのですが、ラウド系の曲を流した動画でも確認できます。

激しいバスドラムの曲なのですが、6130ではバフッバフッバフッと、やはりオート処理のような瞬間的にレベルを下げているような感じになっています。

6170ではバフーバフーバフーと歪方に癖がありません。

この違いは確実に感じとる事が出来ました。

音質的な癖は6130でも少ない印象でしたが、比べてみると6130の処理時特有の癖を感じることができるのではないでしょうか。

DACによるものなのか、チューニングによるものなのかは分かりませんが、音の処理に違いがありました。

(ちなみに、デジタルフィルターは6170もショートにしています。)

DACの向上、2基搭載。というフレーズだけでプラシーボ効果で私の脳みそは喜びで満ち溢れていますがw、ちょっと悩みであった歪み問題が解消されて大満足です。

更にすぐにでもヘッドホンアンプを買い替えたいのですが、もう少し今のヘッドホンアンプで楽しみたい。

そんな思いにさせてくれたNS-6170でした。

またDACネタになりますが、旭化成がこの夏に新たなDACを発売するそうです。

前回は2017年に発売したAK4497。

これの上位機種になる「AK4499」が夏に発売されるそうです。

ですので、今年中にはこのAK4499DACを搭載した機器が出てくるのかもしれません。

お値段は。。。やっぱり数百万クラスの機器になるのか、ティアックのように20万円以内で搭載した機種が出てくるのか。

再生スペック的には4497と同じPCM768kHz/32bit、DSD22.4MHzとなっていますが、

SNは140dBで、低歪が-124dBとなっています。

NS-6170のAK4490のスペックと比べたら寂しくなります^^

4497でさえ体験した事がないので、4490がどんな感じになるのかはわかりませんが、もしかしたら今回聞き比べで使用した楽曲も完全に歪みなく再生できてしまうのかもしれませんね。

最新のフォーマットをより生かせるのは、新しいDACならではなんでしょうね。

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