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ヘッドバンド補修(ヘッドホン)

出向いた先で使っているビクターのモニターヘッドホンですが、ヘッドバンドが劣化していて表面のビニールがぼろぼろです。

以前、本皮にしようとは考えたのですが(皮も調達したのに。。。)加工には目打ち(穴あけ)をしたり、裁縫したりと私にはハードルが高いので放置していました。

先日ダイソーに行ったところ合皮の生地を見つけました。

しかも色は黒。表面はビニール合皮ですが、裏側は生地っぽくなっていて多少クッション性が期待できるものでした。

これをなんとかしてカバーできないかと思い作業してみることにしました。

作業に使うものは今回購入した「合皮生地」と「セメダインスーパーX 超多用途(ブラック)」です。

このセメダインは硬化してもゴムのような弾力を保ちますので、体があたる部分には最適な接着剤です。

<作業1>

早速作業していきます。

まずはヘッドバンドの両端にあるパーツを取り外します。

小さなプラスネジ2点で固定されていますが、この時注意することがあります。

このパーツの内側にはバンドの幅調節をロックするためのボールが仕込まれています。

このボールが小さく、失くしてしまうとバンドがフリー状態になってしまいます。

ボールはパーツにはめ込まれたバネの上に鎮座する形で収まっており、取り付ける際もこのようにバネの上に載せた状態にして戻します。

取り外しの際も、取り付ける際もこのボールの扱いには注意しましょう。

<作業2>

パーツを外した部分です。

このようにバンドのクッション生地には耳があります。

パーツで挟みこむことにより耳の端をきれいに収める事ができるので、生地を裁断する際は耳の分までの長さで裁断しましょう。

クッション生地に先ほど外したパーツのラインがうっすらと残っています。

このラインよりも長めに裁断します。

心配な場合は多少長めにしておき、後でカットするのも良いでしょう。

このバンドの中には左側から来ている配線が通っています。

パーツを外しているので油断するとバンドが分離してしまい、細い配線だけがつながっている状態になりますので配線の損傷の可能性があります。

バンドが外れないように養生テープできっちり固定しておきましょう。

ご覧の通り、ビニール外皮はぼろぼろです。

頭上の頂点に当たる滑り止め部分もぼろぼろ。

接着剤はこの内側部分にだけ塗りますので、接着がしやすいようにビニール外皮を剥がします。

手で触ってもポロポロと取れる状態なので、ガムテープをくっ付けて剥がす作業だけで簡単にはがれてしまいます。

このように接着剤を塗る面だけきれいに剥がします。

スポンジも劣化していますのでなるべくスポンジを痛めないように剥がします。

<作業3>

あとは両端から接着をします。

接着剤は均等の厚みに塗っていきます。

最初は両端の3センチ程度の面積に、均等の厚みで塗ります。

生地の端はヘッドホンをつけたときに、背面に来るような位置にすると正面から見た場合に都合が良いですw

生地を裁断する際も、バンドに巻きつけて端の部分が背面に来るようなサイズになるようにカットします。

生地を貼り付けたら、大き目の洗濯ばさみで挟み込んで30分くらい放置。

これで大体固定できますので、残りの中央部分まで、なるべく生地にしわが残らないように引っ張りながら接着していきます。

生地の端まできっちり接着剤を塗りこんで固定しましょう。

多少接着剤がはみ出しても大丈夫です。

はみ出た部分は、貼り付けてた後にウェットティッシュで拭き取ります。

この接着剤はゴムのような弾力が出ますが、かなりべたべたするので埃がついたら厄介です。

はみ出た部分や、余計な場所についてしまった接着剤は確実にウェットティッシュで乾く前に拭き取りましょう。

しわを完全になくすことは難しい(生地のカット方法が影響していると思います)ですが、1時間もあれば作業完了できるので、お手ごろ補修だと思います。

本当はバンドの補修部品を使うのがベストだと思いますが、私が使っているヘッドホンのように修理キットがない場合にはこんな補修もありかなとは思います。。。

見た目は完璧にはいきませんでしたが、これでまた数年は使えるでしょう。

もしより完璧に長生きさせたい場合は皮の補修がベストになります。

その際は皮の厚みに注意してください。

皮が厚くなると、両サイドのパーツで挟み込むのが難しくなるようです。

今回使用した生地は1mm程度なので問題ありませんでした。

次回は皮にも挑戦してみましょうかねw

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