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beyerdynamic DT1990PRO(ヘッドホン)
2年ほど前に購入したモニターヘッドホン「beyerdynamic DT1770PRO」が気に入っていたのですが、昨年のInterBeeで視聴した開放型「beyerdynamic DT1990PRO」を視聴してから開放タイプも気になってしまい。。。
とうとう年明けに購入をしました。
購入してから2ヶ月ほど経ちましたのでレビューしてみたいと思います。
1770PROと1990PROは内部の機械部分のスペックは同じです。
違う部分は2箇所。ハウジングとイヤーパッドです。
1770PROは密閉型なので音が外に漏れないような構造になっています。
故に低音が強くレコーディングにも最適です。
1770PROと出会った時の衝撃は凄かったです。
私はヘッドホンを選ぶ際は、現状使っているヘッドホンを持ち込んで比べます。
この選び方は持ち出しが面倒なのですが、確実なヘッドホン選びが出来るのでお勧めです。
やはり現場だけのヘッドホンだと自分の基準が揺らいでしまうものです。
1990と決めたのはInterBee会場でしたが、1770PROと隣通しで置いてあったので1990の時は持ち出しはしないで済みました。
本当に同じスペックなのかと思うくらい開放タイプの解像感や広がりが違いました。
こりゃぁ1770PROはお蔵入りか手放すのかと思ってはいたのですが、2ヶ月使ってみると両方持ち続ける事になりました。
使い分けは曲を作るときは1770です。夜の作業でも大きな音で作業できますし、定位もはっきりしているので製作過程では必需品だと思いました。
対して1990PROは仕上げやリスニングです。もちろん1770PROも夜中のリスニングにはもってこいですが、リスニング重視では1990PROに軍配が上がると思います。
という訳で両方を使い分けて使用していこうと思うようになりました。
さて、前置きが長くなりましたが1990PROを見ていきましょう。
1990PROは1770PRO発売時にはなく、1770PRO発売1年ぐらいあとに発売されました。
私も発売されたのは知っていたのですが開放型自体にあまり良い印象がなく、それほど興味がありませんでした。
あのInterBeeでの視聴がなければ今も存在は気にしてなかったと思います。
開放型というと、音が外に逃げまくって音が薄い。低音が弱いなど、長時間聞くためだけのヘッドホンだと認識していました。
実際、何度か開放タイプを視聴していたのですが、聞いた瞬間に自分には合わないと思うことが多かったです。
ですが、この1990PROを聞いたときは、私が思っていた負の部分がまったく感じなかったのです。
低音も強く、解像間もある。音も艶が有り濃い音色でした。
隣にあった1770PROと聞き比べたときに更にショックが。。。
1770PROを選んだときは、解像度、更には広がりも大きくそこにインパクトを感じていたのですが、1990は更に上を行くのです。
広がりがより自然な感じなり、解像度もアップ。低音の形も非常に良く見えます。
同じ機械部なのに、こうも変わるのかと衝撃がありました。
そこから、暫く1990が頭から離れずに。。。
その大きな違いの理由がこのヘッドホンハウジングのスリットとパッドの構造にあります。
ハウジングには沢山のスリットが空いています。デザイン的な印象も変わりますよね。
そしてパッド。1770PROもそうでしたが、パッドが2種類付属してきます。
1770PROの場合はパッドの質感と密閉感で取り替える感じでした。
ベロアー素材と合皮素材とあり、合皮になると密閉度が上がります。
私は長時間使用をするので耳さわりの良いベロアを選んでいます。
1990PROにも2つのパッドが付属してきますが、どちらもベロア素材です。
両者の違いはパッド内側のスリット穴です。
開放タイプとあり、なんとパッドにまでスリットが空いています。
このスリットの空き具合で選ぶようになっています。
初期では沢山のスリットが空いているタイプが装着されています。
私はこの開放感が好きでしたので初期状態のパッドで使用しています。
色も若干違うのですが、穴で確認するのが分かりやすいですね。
パッドの交換方法ですが、写真のようにハウジングの手前側に切り掛けがあります。
ここに耳を引っ掛けるように挟んで、あとはパッドを回転させてはめ込んでいきます。
一番最終部分だけは入り込めないので、細いマイナスドライバーで上から突っつくように押し込めむようにすると収まります。
取り外すときも、この切り掛けの部分から耳をだしてやると簡単に取り外しが出来るようになっています。
ケーブルも1770PRO同様に2種類のケーブルが付属してきます。
ストレートとカールになりますが、私は使い勝手の良いカールを使用しています。
欠点は重さでしょうか。やはりストレートにくらべるとずっしりしますので、私は中間部分を固定フックに引っ掛けています。
カールですので伸びしろに余裕がありますので、重さを低減させる空負さえすれば問題なくなります。
ベイヤーのヘッドホンは2個目となりますが、どちらもとても気に入っています。