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CFastカード
今回は「CFast」メモリーカードについて取り上げてみたいと思います。
CFastカードとは今まで一眼レフカメラではお馴染みであったCF(コンパクトフラッシュ)カードの次世代版になるメモリーカードです。
CFカードに比べ書き込み速度が高速になりました。
書き込み方式はCFがパラレル方式に対し、CFastはシリアル方式です。
数字的にどの位の差があるのかとなりますが、現在販売されているCFカードの最高速度が160MB/sとなっています。
CFastは550MB/sと3倍以上の速度で書き込みが出来ます。
またシリアル方式で書き込むため、カメラのバッファに影響が少ないので沢山の連射ができたり、映像では4k60p撮影が出来るようになります。
私の場合、一眼レフは動画として使う事が多いので4k60pの撮影のために必要となります。
ただ、早い分値段も高いです。
CFastカードを出しているメーカー自体が少ないというのもありますが、やはり需要が少なくプロメディアとしての位置づけになるので、どうしても高くなってしまうようです。
ということで、私は今までCFastカードを購入した事がありませんでした(汗。
1DXmk2は4k24p,30p.60pの3モードのフレーム記録に対応しております。
私が主に使うフレームは30pなのですが、30pであれば100MB/s以上の速度で書き込めればCFカードでも対応が出来ます。
もちろんおまけ的に使うならば60pも使えない事はありません。
ただ、60p撮影をするとなると160MB/sのカードを使ったとしても1回の記録時間は6秒程度です。その後はバッファ満杯になり記録が止まってしまいます。
6秒動画として記録すればCFカードでも使えない事はないのですが、動画撮影は前もって録画開始しておくものですので、あくまでおまけ的に使うことが出来る程度となります。
値段に関しては国内平均価格は128GBで¥25000~35000円となっています。
トラセンドが25000円。レキサーやsandiskとなると35000円となっています。
CFカードは同じ128GBでsandiskの高速タイプ(160MB/s)だと並行輸入品が¥16000円。
Toshibaの平行輸入品が1万円弱で購入が出来ます。
CFに比べると値段は高いですよね。
価格とCFでも4k30p撮影なら問題なく出来るという事で、私は1DXmk2を購入してからCFastカードに手を出すことはありませんでした。
ですがスロー撮影がしたいという願望から、なんとか安く購入できないかなぁと思っていたところに!!
(60p撮影したのを30pタイムラインにのせると、半分のスピードまで落としても滑らかにスロー再生ができるようになります)
CFカード並なお値段で買えるCFastカードを見つけたのです。
それが私が始めて購入することになるCFastカードとなりました。
メーカーは「Integral」、製品名は「ultima pro x2」です。
メモリーカードの容量は、32GB、64GB、128GBの3種類となります。
今回購入したのは128GBモデルです。
残念ながら国内販売店はありません。購入できるのは「amazon uk」です。
以前amazon ukを利用した事があったのですが、登録は簡単です。
また、amazon ukの販売品しか日本への配送はしてくれないのですが、amazon uk販売品が一番安いので、その点は問題ありません。
Integralはイギリスでは割とメジャーなメーカーらしく、日本のamazonでもCFastカードはありませんでしたが、IntegralのUSBメモリーやSDカードが販売されているのを見つけることができます。
ですがこのIntegral社。信頼度が良くわかりませんw
肝心なお値段ですが128GBの場合、日本への配送料を含めて約13000円です。
sandiskのCFカードよりも安く、これなら手が出せる金額ですよね。
このカードの販売開始は最近らしくamazon ukのレビューがわずか2件(ブログ掲載時は3件)でした。
その数少ないレビューの中に、なんと1DXmk2で問題なく使用できたとあるじゃないですか。
また同じくcanonのX15で使っている方のレビューもあり、思いきって人柱のつもりで購入してみました。
イギリスからの発送なので到着までには16日かかりました。使用日が決まっている方は前もって注文する事をお勧めします。
到着までに16日もあると、その間にレビューが2件ほどつきました。
しかもその両方が不安になるようなコメントでした。
1つは128GBのレビュー。
128GBなのに111GBしか認識しない。17GBも誤差がある。
次は32GBのレビュー。
1DXmk2で書き込みが出来ず新しいのを手配してもらったが、やはり1dxでは書き込み・フォーマットが出来ないと。
でもPCだと読み込むことは出来た。がPCでもフォーマットが出来ない。
容量が違えど、1DXで書き込み・フォーマットが出来ない。しかも代替でも同じという記事に私はとても不安になりました。。。
そして16日後にカードが到着しました。
恐る恐る1DXに装着してONすると。。。
「このカードを読み込む事ができません。差し替えるかフォーマットをして下さい」の文字が電源ONと同時に表示されました。。。
まさか。。。これは。。。と思いながら、とりあえずOKで画面を閉じて、そのまま1DXからカードの初期化をしました。
すると無事に認識して使えるようになりました。ほっw
すかさず、まずは4k30p記録。問題ありません。
そして、このカードを買った目的の4k60p記録。こちらもRECボタンで記録を開始し始めました。
ちなみに。。。。初期化時の容量は111GBでした。こちらはレビュー通りです。
ということは128GBだと4k60pは15分記録できる計算なので、12,3分くらいになってしまうのか。
途中でこけるのか、止まるのかの検証も兼ねて再度カメラ本体でフォーマットして検証してみることにしました。
結果としては111GB認識にもかかわらず4k60pで19分の記録が出来ました。
再生チェックもしてみましたが、こけることなく最後まで記録することが出来ました。
(動画編集ソフトで読み込みしてチェックもして問題なかったです)
記録時間も想定よりも長く19分記録出来て満足しています。
レビューには15分記録ができたとあったのですが、いい方向の誤算でした。
というわけで、思わず追加でもう1枚購入したいと思ったのですが、何ヶ月かの継続使用でまた検討したいと思います。
最後に、パソコンへの取り込みはレキサーのカードリーダーで出来ました。
これもレビューで写真をアップしている方のリーダーを参考に購入したのですが、現在日本のamazonではレキサーのCFastカードリーダーが特価販売しています。
価格は¥1980円です。安いので予備にもう一台購入しちゃおうかとも考えています。
おそらくレキサーがCFastカードから撤退するなんて話もあるからの特価なのかもしれません。
このレキサーの128GBのCFastの取り込み時間ですが、フルの128GBで約5分でした。
カードがSSD並みの速さなので取り込みも早いです。
外部で持ち込みの際はノートPCとレキサーリーダーを持ち込んで、カードが満杯になったらノートに保存しても保存時間で苦しむ事も少なくなりそうです。
以上、Integral ultima pro x2 の初期レビューでした。また数ヵ月後に継続テストのレビューをしてみたいと思います。
PS.1DXmk2では128GBまでのCFカードで動画を記録すると4GB毎にファイルが区切られてしまうのですが、CFastカードだと128GBでも区切られずに記録されていました。
長まわしテストで111GB(19分)撮影したファイルも1つのファイルで111GBとなっていました。